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西伊豆への旅その3

2011-08-23 05:24:00 | ノンジャンル
 昨日WOWOWで放映された『Why not ワーグナー』を見ました。イスラエルでは未だにタブー視されているワーグナーの曲を、ドイツのバイロイトで演奏したイスラエル室内管弦楽団のドキュメンタリーだったのですが、演奏の前に楽団員がホロコーストの犠牲者を追悼するバッジを胸につけるシーンを見ていて、涙があふれて止まりませんでした。ホロコーストの記憶は、これまで読んだ本や見た映画によって、私の中に今でも生々しく生き続けているようです。

 さて、またまた昨日の続きです。
 翌朝早く目が覚めた私は、仁科の散策に。ここは海からの水路が多く流れていて、ちょっと柳川のような雰囲気のある地区です。昨夕歩いた時には、水路脇に多くの小さなカニが歩いていて、思わず微笑んでしまいました。複雑に道が入り組んだ地区もあり、楽しい散策となりました。
 さて、午前8時には堂ケ島遊歩道の場所へ。ここから堂ケ島遊歩道の下にある洞窟への遊覧船が出ています。始発のデッキに立つと、横の夫婦は昨日露天風呂で私に会ったとのこと。遊覧の間、話に花が咲きました。外洋は波が高く、しっかりつかまってないと海に投げ出されかねないほどの揺れです。安代岬、三四郎島を巡って、いよいよ洞窟へ。島と島の間の狭い場所を通り抜ける見事な操船に歓声を上げた後、洞窟に入ると、そこはまさに「青の洞窟」の世界! 天窓を下から見上げる景色も、乗客の人が皆、嘆息を上げるほどの見事さでした。
 その後、松崎の海水浴場でシュノーケリング。岩場の苔を食べる魚たちの姿を間近に見られましたが、ウェットスーツの準備をしていなかったため、足や手の指が傷だらけになった上、調子に乗って沖に向かって泳ぎ、急に冷たくなった海水に驚いた上に、いつの間にか足がつかない場所に来ていることに気付き、一瞬パニクって溺れそうになるという恐怖を味わいました。次回の海水浴への課題です。
 その後、海岸沿いに国道136号を北上し、黄金崎遊歩道へ。西風によって傾いた木々の林は見ごたえがありましたが、富士山はあいにくの靄で見えず。
 しかし、当初は行く予定がなかったにもかかわらず、昨日もらった観光マップで見つけた三滝遊歩道へ出かけてみると、これが大正解! 山深い石畳の道を登っていくと、不動神社があり、半開きの本堂の扉を開けると、何とも無気味な表情の御神体が。天狗をも祭ってあるという、その神社に思わず手を合わせました。本堂の裏にある「二の滝」も見事な高さのある滝で、マイナスイオン出まくりといった感じ。苦労して登ってきた甲斐がありました。
 そして最後に訪れたのが大瀬岬。国道136号、そして土肥からは県道17号を北上し続け、伊豆半島の北西の端にある岬です。一旦は入り口を通り越し、このまま帰っちゃおうかなとも思いましたが、時間がまだ早いこともあり、引き返すと、これまたまた大正解! 南国気分漂う海水浴場、そして岬の先端にある大瀬神社には天然記念物であるビャクシンの見事な天然林あり、不思議な神池あり、裏に回れば大平洋の外洋に続く石浜あり、スキューバをしている人も沢山ありとありありづくし! 今回訪れた海水浴場の中では、ここが一番雰囲気のある海水浴場だったと思います。
 そして帰路。県道17号から国道414号へ左折し、東名に入ろうとするところから渋滞に巻き込まれ、事故が3件も起きていた東名上りでは、秦野中井から激しい渋滞に巻き込まれ、結局家に着いたのは大瀬岬を出発してから4時間後の午後8時でした。たまたま旅の直前に宮田珠己さんの本『スットコランド日記 深煎り』を読んでいて、高速が渋滞している時は追い越し車線ほどノロいというのを読んでいたので、この時間で済んだのかなとも思いました。
 ということで、西伊豆、結構ハマリました。近いうちにまた行こうと思っています。