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茶色い雲 越境?

2008-03-30 22:21:09 | ノンジャンル
 3月27日の朝日新聞の朝刊に、「茶色い雲 越境」という分けの分からぬ見出しの、大きい記事が載っていました。
 記事の冒頭を引用すると「人や車がひしめき、企業の生産拠点が集まる大都市は、呼吸するように汚れた空気を吐き出す。人間や動植物に害のある大気汚染物質で茶色く変色した雲が、風に乗り、国境を越え、広く地球に広がっている。しかし、東アジアには脅威に立ち向かう枠組みはなく、無防備のままだ。」
 大気には国境がありません。したがって、隣国で空気を汚染していれば、風向きによってはその汚い空気が自分たちのところへ流れて来る可能性は当然ある訳です。
 私たちがこれを最初に意識したのはチェルノブイリ発電所の事故の時でしょう。遠いロシアで起こった原子力発電所の爆発事故でしたが、爆発とともに上空に吹き上げられた放射性物質が貿易風に乗って、日本にも何日後にやって来るというのがニュースになりました。特にちょうど上空に放射性物質が来た時に雨が降れば、大変危険であるとして、万が一のために雨傘を用意して出かけてください、とテレビで放送していた記憶があります。
 そして最近では、中国の黄砂。車がざらざらになり、数日間はガソリンスタンドの洗車コーナーに行列ができていました。
 北京オリンピックで北京の大気汚染が話題になっていますが、これだって、北京から日本に有毒な空気が今までも流れてきていた可能性があります。対岸の火事だと思っていましたが、とんでもありません。
 記事には世界地図も載っていましたが、最長でアメリカ東海岸の地表から3千メートルの大気がモスクワまで流れていっていました。大気汚染はグローバルな視点から考える必要がありそうです。