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『ロバート・アルトマンのヘルス』

2007-12-20 18:47:31 | ノンジャンル
 ロバート・アルトマン監督の'80年作品「ロバート・アルトマンのヘルス」をWOWOWで見ました。
 キャベット・ショー「ヘルス」総会が開かれています。これは健康を増進することを目的とした団体の総会でほとんどお祭り騒ぎで、テレビの撮影隊も来ています。ホワイトハウスからは健康問題担当顧問補佐の1人・グロリア・バーバンク(キャロル・バーネット)が来ていて、総会とともに行われる会長の選挙候補、イザベル・カーネル(グレンダ・ジャクソン)とエスター・ブリル(ローレン・バコール)に大統領から激励のメッセージを伝えに来ています。この2人の候補者は2人とも変人で、イザベルの方は理論派で演説は理路生前としていながら、やることは常識はずれで、選挙の前日の夜にメガホンで建物の一番高い窓から演説するという奇行に走ったりします。エスターはというと、右手を上げたまま固まってしまう病気を持ち、初対面の人には必ず自分の本にサインして渡す癖を持ち、スタッフは皆酔っぱらいで仕事もせずゲームに興じるといった人です。そこにグロリアの元夫で、浮気性、現在はエスターのマネージャーをやっているハリー・ウルフ(ジェームズ・ガーナー)が遅れてやってきて、様々な事件が勃発します。そこへ無所属で会長に立候補して無視されているゲイニーが、プールの底に死体のふりをして沈み、注目を集めるとか、オーナーのカーディー大佐という強引な男が会場をかき回し、プロのイカサマ師のボビー・ハマーも現れるなど、会場は混乱を極めますが、結局最終日、選挙の結果エスターが次期会長に選ばれ、めでたしめでたし、といった映画です。

 これは、もうお気付きの通り、「ナッシュビル」そのものですね。いい俳優が目白押しですし、飽きさせません。細かいエピソードの積み重ねで、あらすじを追って見るような映画ではなく、その場その場で楽しむ類いの映画です。各人物も魅力的に描かれ、楽しめました。まだ、見ていない方がいらっしゃったらオススメです。