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アン・リー監督『ブロークバック・マウンテン』

2007-12-16 16:33:55 | ノンジャンル
 アメリカのアカデミー賞で作品賞の候補になり、監督賞、脚本賞を受賞したアン・リー監督の'05年作品「ブロークバック・マウンテン」をWOWOWで見ました。
 63年、若いカウボーイ、イニスとジャックはワイオミング州のブロークバック・マウンテンという冬山のテントの中で放牧している羊をジャッカルから守るために2人きりで生活しますが、愛が芽生え、性行為に至ります。冬が終わり2人再会を願い別れます。イニスはアルマと結婚し2人の娘に恵まれ、ジャックも億万長者の娘に気に入られ結婚しますが、お互いのことが忘れられず、ジャックからイニスに届いた手紙がきっかけとなり、時々週末をブロークバック・マウンテンで釣りを口実に過ごすようになります。アルマは2人がキスしているところを見てしまい、彼の心は自分にないことをやがて知り、離婚します。そうするうちにジャックは事故死し、ジャックの妻に勧められジャックの両親を訪ねると、父は息子がイニスと牧場をやるという計画など彼が描いた計画は一つも実現せずに終わったと言い、母は息子の部屋を見せてくれ、イニスの選んだジャックの青いシャツを形見にもらいます。そして最後にイニスはジャックに永遠の愛を誓うのでした。

 非常に静かな映画です。語り口も淡々としていて地味な映画ですが、60年代の同性愛は睡気すべきものと考えられ、同性愛者はリンチに会うのが当たり前、という時代背景を理解すると、彼らの愛情がいかに強かったかが分かり、捕え方も違って来ると思います。ちょっと長い映画ですが、純粋な男同志の愛を見たい人にはオススメです。