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佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第二部-ヨーイー』

2007-02-17 16:58:38 | ノンジャンル
 「第一部-イチニツイテー」に続いて、佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ 第二部-ヨーイ-」を読みました。
 Jリーグに入るほどサッカーが天才的にうまかった兄の影響でサッカーをやるも、足が速いだけでテクニックが身に付かず、高校から陸上に転部する主人公・神谷新二は陸上では無名の高校に入ります。そこには、新二の友人で、中学から注目されていたスプリンターながら数あるスポーツ推薦を蹴って入学して来た連、真剣に陸上に取り組むもニヤニヤ笑いが似合う根岸、生徒から「みっちゃん」と呼ばれる、ひょうひょうとし、情け深いが、優れた陸上指導者の三輪先生ら、個性あふれる面々が待っていました。第一部では、陸上を本格的に始めたばかりの新二は、連や強豪校の仙波、高梨に全く手が届きませんが、第二部では、新二も2年生になり、実力をつけ、彼らの姿がライバルとして見えてきます。
 一部と同じく、いじめなどのない、さわやかな良い意味での体育会系のノリで、同僚への気づかい、叱責、陸上への熱い思い、走ることの快感、ほのかな恋心など、青春まっしぐらの彼らの姿が見事に描かれて行きます。ただ、ケガの話が何度か出てきて、スポーツ選手にとってケガがいかに恐いものなのか、が描かれたりもします。
 第三部では、いよいよ主人公は3年になり、最後の年。三輪先生は、仙波や高梨を擁する鷲谷高に4継(100m×4の400mリレー)で勝つ気になっていますが、果たしてどうなるのでしょうか? 今から読むのが楽しみです。