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角田光代・佐内正史『だれかのことを強く思ってみたかった』

2007-02-04 16:31:58 | ノンジャンル
 昨晩の「コンバット」に、新兵役で無名時代のジェフ・ブリッジズがゲスト出演していました。70年代後半に主演の映画を何本か撮った俳優で、なつかしかったです。

 ところで、今日も角田光代さんの本「だれかのことを強く思ってみたかった」を紹介します。これは全部で16の角田さんの3~4ページの短編に、佐内正史さんがその短編をイメージした写真が掲載されているという半分写真集、半分短編集という構成になっています。
 書かれている16の短編は、以下のようなものです。
1、「ファインダー」(双児のような制服姿の二人の写真を撮る話)
2、「まわる季節」(朝と夜に公園で出会う、5、6匹の猫を連れた中年男の話)
3、「プラットフォーム」(中学時代、男の子が昔住んでいた町へ一緒に行った話)
4、「世界の終わり」(男と服のことしか頭にない友人のこと)
5、「夜景」(最後のデートで高層ビルのラウンジからの夜景をグロテスクだと思った話)
6、「父と歩いた日」(小1の時、父に銀座に行くのに付きあわされた話)
7、「おだやかな楽園」(コンビニで働く高校生に恋したこと)
8、「押し入れ」(ぼけた祖母の見張りをする話)
9、「レッスン」(かわったピアノの先生の話)
10、「上等なカーテン」(川ぞいの見捨てられた場所を居場所とする私の話)
11、「スカイマンション403」(階下の行方不明の住人の話)
12、「光りの柱に」(寄るの東京タワーに見とれる男女の話)
13、「ジュテーム」(留学生のフランス人が「東京は世界で一番美しい町だ」と言った話)
14、「金色の道」(駆け落ちの相手が来ず、昔の同級生に会う話)
15、「見なかった記憶」(見た記憶より見なかった記憶の方が強烈なこと)
16、「東京」(同じ産院で同じ日に生まれた3人が上京してからの話)
 何か興味を惹かれるテーマがあったでしょうか? 私は個人的に「これが面白かった!」というものがなかったので、判断は皆さんにお任せしようと思います。一番面白かったのは、脈絡のない短編の題名かなあ?