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角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』

2007-02-05 17:04:30 | ノンジャンル
 今日も角田光代さんの本「あしたはうんと遠くへいこう」を紹介します。
 この小説は1985年から2000年にかけての15年間、17歳から32歳までの一人の日本人女性の人生を描いたもので、全部で11の章から成り立っています。
1、「How soon is now? 1985」(高3で、オリジナル・テープを片思いの彼に贈
     り、怖がられた事)
2、「Walk on the wildside 1987」(バンドの同好会に入り、ライヴの打ち上げ
     後、意中の人のぶちんと自分の部屋へ行ったこと)
3、「Nothing to be done 1990」(大学卒業後、音楽評を書き、のぶちんとの同
    棲の不和)
4、「I still haven't found what I'm looking for 1991」(のぶちんを失う恐
    怖から逃れるため、アイルランド自転車一周の旅に出るが、なぜか妊娠
    してしまう)
5、「Everything flows 1992」(実家に帰り、アルバイトをして、都内のクラブ
    で知り合った男の家を転々とする)
6、「Calling you 1994」(東京のアパートに住み、中古CD屋で働き、宇宙的法
    則にかぶれる)
7、「Divine intervention 1995(1)」(ジムの水泳コーチとデート、アルバイト
    先での後輩ポチとの同棲生活)
8、「Divine intervention 1995(2)」(7に同じ)
9、「Headache 1996」(ジムのトレーナーがストーカーとなり、仕事は編集プロ
    ダクションに。ポチと別れる)
10、「No control 1998」(ヨーロッパへ行き、ボーイフレンドになった山口と帰
    国すると、親友の町子が愛人の子を誘拐している)
11、「Start again 2000」(山口はスリランカにボランティアで行ってしまい、
    突然訪ねて来た父と語る夢を見て、自分も山口を追ってスリランカへ行
    く)
 という内容です。盛り沢山というか、これが最近の20代の女性の平均的な恋愛像なのでしょうか?随分多くの男性と関係を持っていますね。20代を映画と仕事に捧げていた私としては、うらやましい限りです。主人公はとても自意識の強い人で、私は読んでいて付いて行けないところもままありました。その辺のところはご自分で読んで、確かめることをオススメします。