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スティーヴン・キング『メイプル・ストリートの家』

2006-12-24 20:02:34 | ノンジャンル
 今テレビで「M1グランプリ」がやってますが、マスカラがやたら濃い真鍋かをりがアシスタントをしているのが気になります。そんなことより、クリスマス・イヴの夜に一人パソコンに向かっている自分が情けない!

 さて、スティーヴン・キングの文庫本最新刊「メイプル・ストリートの家」を読みました。5つの短編からなる短編集です。
 第一話「かわいい子馬」は生前の祖父が最期に語った「かわいい子馬」という時間の話。第二話「電話はどこから‥‥?」は、かかってきた電話が、実は未来の自分がかけた電話だったという話。第三話「十時の人々」は、ある日突然、頭が怪物の人間を見えるようになった男が、同志に出会い、怪物たちを殲滅する戦いに参加するようになっていく話。第四話「クラウチ・エンド」は、ロンドンの一角がいきなり異次元の世界になり夫を怪物に奪われてしまう妻の話。第五話「メイプル・ストリートの家」は、冷酷な継父から母を助けるため、家の壁の中に自然に成長してできていった宇宙船とともに、継父を宇宙へ追放する4人兄弟の話です。
 第二話「電話はどこから‥‥?」はシナリオ形式でかかれていますが、兄弟同志のやりとりが楽しい家庭の雰囲気をよく出していて、下手な映画を見るより楽しく読めました。第三話「十時の人々」の題名は、全館禁煙のビルから休憩時間の十時になると、広場に出てきてタバコを吸っている、タバコが止められない人々のことを指しているのですが、彼らにだけ、怪物のコウモリ人間が見える、という話で、これも細部の描写が秀逸で、面白く読みました。
 スティーヴン・キングの短編集はいろいろ読んできましたが、出来はこの本が一番いいのではないでしょうか? 本国で出された単行本を三分冊して文庫本にしたようですが、この本が気に入ったので、「Favorite Novels」の「スティーヴン・キング」の欄に詳しく内容を載せようと思ってます。乞うご期待!