『ホットケナイ』のリストバンド

　昨日の朝日新聞の朝刊に、U２のボノ氏のインタビューが載っていて、アフリカの惨状を救うために、日本がもっとコミットメントすべきだ、と述べていました。
　エイズは医学の進歩で「死の病」ではなくなったとのことですが、世界にいる約４千万人のエイズウイルス（HIV）感染者のうち、６割以上がサハラ砂漠以南のアフリカ諸国に集中しているそうです。そして、予防も治療もできるのに、資金・物資・マンパワー不足のために、１日に約８千人が死に続けているというのです。これは一ヶ月に１回インド洋大津波が、一日に二回、世界貿易センターの同時多発テロが起きているのと同じ人数の人が、死ななくてもいいのに死んで行っていることになります。彼はこれを「狂った現実」と表現していました。
　そして記事の最後に、11月29日さいたま市で開かれたコンサートで、集まった２万人のファンに、日本のNGO連合による貧困撲滅キャンペーン「ほっとけない　世界のまずしさ」を紹介し、「みんな、『ホットケナイ』と叫ぼう」と参加を呼びかけたことが書かれていました。
　これは以前にもここで書いたかもしれませんが、私はこのキャンペーンに参加していて、参加の印にホワイトのリストバンドをしています。これ、私が入手した当時は、町中で他にもしている人を見かけたりしたのですが、最近はあまり見かけません。でも先日私にこのバンドについて尋ねてくれた看護学校の学生さんは「それ、やってる人、よく見かけますよ」と言っていました。看護学校の中では結構やっている人がいるのかもしれません。
　そして、このリストバンドを産んだキャンペーンのキーワードが「ホットケナイ」であることを、忘れていたことに気付かせてくれる記事でもあったのでした。