山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

ノシト

2013-10-21 | 植物
母が「お前、そでにノシトがいっぱいついている」という。
ちょうど道路の斜面の草を鎌で刈っていたときである。

「ノシト」とは出雲弁で、「盗人」のことである。
それ以外に、植物の名前もそう呼ぶ。

「ノシトグサ」ともいうが、「ヌスビトハギ」のことである。
「ヌスビト」を「ノシト」となまって呼びはじめたのかな。

「ヌスビトハギ」は、草むらを歩くだけで、
ズボンなどにひっつく半円型の草の実である。

実の形が、泥棒がぬき足さし足で歩いたときの足跡
に似ているのでこの名前がついたようである。





衣類にひっつくと手で払うぐらいでは簡単に取れない。
しっかりからみついており、一粒ずつつまんで取らなくてはいけない。

この「ヌスビトハギ」だけでなく、
同じように衣類にひっつく植物をすべて「ノシト」と呼んでいる。

一般的には、「ひっつき虫」と呼ばれている。
人間の衣類や動物の毛にくっついて運んでもらうチャッカリものである。

ひっつき虫がついた衣類は、一昼夜干しておけば、
水分やベタベタがなくなって、手で払ったら簡単に取れるそうである。


きりだめ

2013-10-20 | 道具
昔使っていた木の器があり、
母に聞くと「きりだめ」だという。

重箱よりも大きな入れもので、
漆が塗ってあり、とてもいい感じである。



ふたを開けると、もう一つ入っている。
収納に場所をとらずよく考えてある。



昔はこれに煮しめやおもちなど入れて、
風呂敷に包んで持ち運んだそうだ。

大事に使われ、保存状態もよかったおかげで、
今でも十分使用でき、ありがたいことである。

昔のものは、いろいろ考えてつくってあり、
レトロで料理を引き立ててくれそうである。

ブヨに刺されたら

2013-10-19 | 動物
今月下旬、集落応援隊に
市道の支障木伐採をお願いしている。

伐った枝を捨てる場所がないので、
わが家近くの道路下の空き地を提供することにした。

昨年の11月に雑木を伐り、草も刈ったが、
また、雑木やカヤ(茅)がかなり伸びてきていた。

まだ若木なので木こり鎌や太枝切バサミで伐れる。
今のうちに伐っておかないと大きくなったら大変である。

今回、いい機会なので処理することにした。
木こり鎌で大きくなったカヤ(茅)のかたまりを切ると労力がいる。

時期的に虫もいないと思い、無防備でいた。
夕方近く、額あたりに何か虫が寄ってきた。

うっとうしいので手で払いのける。
少しの間だけだったのでそのまま作業を進める。

2時間近くで作業を終了し家に帰ると、
どうも額にかゆみを感じ、鏡をみると、2か所刺されたあとがある。

大したことないとそのままにしておいたら、
小さなコブができたようなに腫れてきた。

どうもブヨに刺されたらしい。
これはいかんとビワの葉エキスをつけておいた。

もう少し早くつければよかったと後悔する。
翌日の朝起きてみると、腫れもひいていた。

ブヨはホントに小さい虫なのに、刺されるとひどい。
人によっては人相が変わるくらい腫れあがるそうだ。

常備薬にビワの葉エキスがあってよかった。

こたつ出番

2013-10-18 | 風習
夜、冷え込みだした。
母がそろそろこたつを出そうという。

例年、氏神祭りになると出している。
半畳の畳をはぐると掘りこたつになる。

特注のやぐらをセットする。
掘りこたつ用のヒーターを入れる。



そして掘りこたつ用の敷布団をセットする。



掛け布団とこたつ用テーブルをセットして完成!
山暮らしは、夏涼しい分冬は寒い。



母もこれで夕食後寝るまでの間、
暖かくテレビが観れると喜んでいる。

こたつに入ると動けなくなるので、
どちらかというとストーブの方がいいけど。

サツマイモ収穫時期

2013-10-17 | 農業
サツマイモの葉が色づきかけてきた。
少し掘り出してみることにした。

三つ又鍬で傷がつかないように掘る。
まずまずの大きさに育っていた。



これは紅あずまである。
とてもきれいな色をしている。

もう少し葉が紅葉してからでもよさそうである。
でも寒さに弱いようなので近いうちに掘り上げたい。

翌日、台風の影響でトタン塀がかなり倒れた。
5か月かかって育ったのに、イノシシにやられては困る。

そうめん流しに使った竹樋で、杭をつくっておいたので、
それを使ってトタン塀を補修した。

最近、ご飯を羽釜で薪を使って炊いている。
そのときサツマイモも焼いたら美味しいだろう。

サツマイモは、収穫して少し時間が経つと水分が抜け、
デンプンが分解され、甘みが増してくるそうだ。

ということで、新聞紙に包んで、しばらく置いておくことにした。
あと、紅はるか、安納芋も植えてあり楽しみである。