早いものでUターンして10年になった。
この山間地の様子もずいぶん変わった。
何よりも空家が増えたことである。
Uターンしたとき自治会は18世帯だったのに、
今では13世帯になってしまった。
人口も45人位いたのに今では実質30人もいない。
一人暮らしの人が亡くなられたり、
施設に入られたからである。
最近、一人暮らしのおばあさんが、
ヒートショックで急逝された。
よく畑仕事をされ、車から手を振ると、
手をあげて応えてくださった。
今はその姿が見られず寂しくなった。
ここの家の畑や田んぼはどうなるだろうか、
このまま荒れてしまうのだろうかと気になった。
そうなるとせっかくの田舎の景観が損なわれる。
県外在住の息子さんが帰省されていた時に、
立ち寄ってどうされるか聞いてみた。
すると、田んぼも畑も近くにいる妹と一緒に
続ける予定だと聞いて安心した。
他にもここを出られた方のうち何人かは、
野菜づくりのために畑を継続しておられる。
空家が増えても耕作放棄地が増えないと助かる。
そんな中、イノシシの数は増えて侵略されつつある。
みなさん田畑のイノシシ対策に頭を痛めておられる。
さて、10年後はどうなっていることだろう。
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