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山暮らしあれこれ

田舎にUターンして感じたことなど

片口

2013-11-22 | 道具
現在空き家になっている義兄の実家に行ったとき、
鳥のくちばしのような注ぎ口のある陶器があった。

使わないから欲しかったらくれるということで、
それじゃあということで、喜んでもらうことにした。

大中小そろっており、食器として使えそうである。
昔は、しょう油などを小さい器に注ぐときに使ったようだ。

昔のものはなんとなく味わいがあっていい。
とりあえず、インテリアとして飾っておくことにした。

格子戸をバックに、昔のタンスの上に並べてみた。
なんだか親子連れで散歩しているみたいだ。



地鎮祭用しめ縄

2013-11-17 | 道具
いとこに地鎮祭用のしめ縄をつくる人がいないか聞かれた。
今どき、そういったものをつくれる人が少ないようだ。

通常の縄づくりとは逆ねじり(左縄)であり、
さらに等間隔にワラの垂(たれ)も必要な職人技が求められる。

母に聞いたら、近所の大工さんならつくれるだろうということだった。
神社のお世話もしておられ、つくったこともあるようだ。

さっそく、田んぼが終わったらつくってもらうようお願いしてみた。
ところが、自分でなくても他にいるだろうと遠慮された。

それがなかなかいないので…ということで了解いただいた。
ところが、その後、米の収穫作業で右手を痛められたらしい。

これではつくれないとわざわざお断りに来られたが、
良くなってからでいいからと納期を1か月延ばしてお願いした。

こちらも気をつかって、手の負担にならないよう、
いつも刈っておられる道路の草刈りを手伝ってあげた。

それが心を動かしたかどうかは知らないが、
その後すぐに、つくって持って来ていただいた。



そのときの表情はとても明るかった。
人に頼まれて、納品できた時の満足感であろう。

ものづくりってホントいいもんだなと感じた。
しめ縄に限らず、昔からの伝統技術を伝承していけたらいい。

ホイロ

2013-11-03 | 道具
パン生地を発酵させる道具はいい値段がする。
そこで、木製の箱を利用してつくって使っていた。

ときどき、乾燥させるため外へ移動するのに重たい。
そこで新しくつくることにした。

外枠を家の倉庫にあるものでつくれないかとさがしていたら、
組立式の洋服ダンスのスチールの骨組が残してあった。

これは使えるかもしれないと、あれこれ考えると、
タテのパイプをヨコにしたりして、ちょうどよいサイズになった。



パン生地をのせる棚の台も木でつくった。
ホットプレートを置く台はリビング用の壁材を利用した。

あとは、まわりの壁をどうするか。
軽いプラスチックのパネルを使うことにした。

骨組とパネルは両面テープで接着した。
何とか完成したが、とりあえずこれで試してみよう。



ちなみにホイロとは漢字で焙炉と書く。
焙炉はパンの伝来以前からあったお茶を乾燥させる道具であった。

パンの製造に使われる道具や機能がそれに似ていたから、
その名をあてたというのが語源のようである。

トレッキングベル

2013-10-31 | 道具
最近、地区内にクマが現れた。
山に入るときなどクマよけに鈴がほしいなと思っていた。

先日、倉敷のアウトレットパークへ行ったとき、
「mont・bell」があったので、買って帰ることにした。

ホームセンターにはないオシャレな鈴がある。
高いのは1,980円で音色もよい。

クマによくわかる音がいいだろうが、
一番安い600円の「トレッキングベル ラウンド」にした。



これだけみると、なかなかかわいいクマ鈴である。
帰りの車中でときどきこの鈴が鳴った。

これでは電車やバスで登山などに行くとき、
まわりの人に迷惑である。

高いのは消音機能も付いているようだ。
わが家ではそこまで必要はない。

これから、山に入るとき以外にも、
農作業やウオーキングにも身に付けた方がよさそうだ。

母にも付けてもらいたいが、
「そげなもん、えわ」と言われそうである(「そんなもの、要らない」)。

きりだめ

2013-10-20 | 道具
昔使っていた木の器があり、
母に聞くと「きりだめ」だという。

重箱よりも大きな入れもので、
漆が塗ってあり、とてもいい感じである。



ふたを開けると、もう一つ入っている。
収納に場所をとらずよく考えてある。



昔はこれに煮しめやおもちなど入れて、
風呂敷に包んで持ち運んだそうだ。

大事に使われ、保存状態もよかったおかげで、
今でも十分使用でき、ありがたいことである。

昔のものは、いろいろ考えてつくってあり、
レトロで料理を引き立ててくれそうである。