自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

Holks ロードレーサー その10

2010年12月24日 23時10分26秒 | 完成車
カンパニョーロのスーパーレコード ブレーキです。



ブレーキの取付でもエピソードがあります。

フレームをオーダーしたときに私の手元にあったこのカンパのブレーキは、ブレーキシャフ
トがナットタイプでした。
フレームは沈頭式と呼ばれたアーレンキーで取り付けるタイプでオーダーしていましたので
シャフトを交換しなければ取付ができません。
横尾双輪館でシャフトの補修パーツをお願いすると「本体を持ってくればシャフトを加工し
ますよ」との言葉。そこで、加工をお願いすることにしました。

横尾双輪館での加工は、私にとって「見事!」の一言でした。
リアのブレーキ本体からシャフトを外し、フロントの本体に組み込み、フロントのシャフトを
バイスに固定してダイスでネジを切り、余分をカット。ほんの数分の作業だったと思います。
プロショップの作業の手際よさに感心しました。これも30年前の話です。




言わずと知れたスーパーレコードのブレーキレバー。





カンパのパットは、経年劣化によりひび割れしてしまいます。
「アーマオール」等でかなり劣化を抑えることはできるようですが、それでも時間が経つと
傷みは出てきてしまいます。
ブレーキパッドも予備に幾つか持っていたいものです。




ブレーキアウターのクロス部分を格好良く処理するものを最近見つけました。



ジャグワイア Jagwire の小物です。
ジャグワイアは、ワイヤー系の「こんなのあったらいいな」というニッチなものを商品化
しています。これもその一つです。
ブレーキアウターがフレームと擦れ塗装を痛めないようにするためのアウターカバーゴムや
テフロンコーティングされたインナーワイヤー等も使っています。

この小物は、なかなかのスグレものです。首が自由に動くのでアウターにストレスが
かかりません。
アウターがクロスする部分を留める金具は、イタリア工房のビルダーか、レースチームの
メカニシャンが針金を曲げて細工したものを昔々に雑誌で見た記憶があります。
マネをして自分で細工を試みたこともありましたが、あまり格好良くできませんでした。
こんなお手軽なものがあり重宝しています。
ただ、ちょっと割高な気がします。そもそもそれほど売れるものではなさそうなので
仕方ないですかね。
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Holks ロードレーサー その9

2010年12月23日 21時19分18秒 | 完成車
1980年に製作した当時の写真です。



フレーム塗装も艶やかです。
スペアチューブラーの取付は、格好悪いですね。



こちらは、現在。

30年の間にオリジナルから少しパーツの変更をしています。

ハンドルは、チネリ チャンピオン ドゥ モンド№66からジロ デ イタリア№64に。



ステムは、チネリ 1/R。
ステムはアルマイトを剥がし、バフがけをして鏡面のようになっています。



チャンピオン ドゥ モンドは、№66の深曲がりと№63の浅曲がりの2種類がありま
したが、こちらは深曲がりの№66です。
ジロ デ イタリアと比べるとバーが随分大きく見えます。

サドルは、ユニカ№3からサンマルコ ロールスに。



Rディレーラーは、ヌーボレコードからスーパーレコードの後期型に。



このスーパーレコードは、最終型でプーリーが白だったものをグレーに交換して
使用しています。



最終型は、スプリングの巻きがボトム側に収まっています。



おまけは、アウター受けにアジャスト付のものを使用しています。
これは、クローチェダウネで使われているものを補修用で入手したものです。



最近のディレーラーケーブルは、調整もシビアになりアジャストボルトが当たり前と
なりましたが、旧タイプのカンパではありませんでした。
それほど神経質になるものでもなかったからです。
Holksでは、チェンレストを使用しているためあった方が便利なので使用しています。

30年前のオリジナルのままに価値があるのかもしれませんが、自分で乗るための
自転車なので乗りやすいように、扱いやすいように手を加えています。
乗り手の体型も体力も変わっていますので・・・。










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Holks ロードレーサー その8 フロントフォーク

2010年12月22日 23時00分00秒 | 完成車
このフレームの自慢のひとつがフロントフォークの曲げです。



先端で滑らかに曲げられています。





最近のスチールフレームは、フロントフォークのみがカーボンで
あったり、スチールではあるけれどストレートフォークであったり
で、スチールフレームの本当の良さであるベントフォークが少なく
なっています。
また、ベントフォークではあるけれど残念~ん!といった曲げの
ものも見受けられます。
当時のDeRosaのフォークも素晴らしかったのです。



フォーククラウンにもHolksの「H」マークが入っています。

 

このフォーククラウンの形状もDeRosaと似ています。
水平でシャープな感じのクラウンをメッキ仕上げにしています。

ヘッド小物はカンパニョーロのレコード「鉄」を使っていますが、
重量を考えるとスーパーレコードで「軽合」という選択肢もあり
ました。
しかし、フォーククラウンのメッキと合わせて「鉄」を選択した
のです。いわずもがなですが、丈夫です。

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Holks ロードレーサー その7 コロンバス

2010年12月21日 20時13分56秒 | 完成車
コロンバスのギャランティー シールです。





このフレームは、コロンバスのSPというセットが使われて
います。
当時の標準的なコロンバスのセットはSLでした。
横尾双輪館でフレームオーダーをする際、SLでお願いし
ようとすると「シートステイだけは丹下になりますよ」と
言われ、「フルセットではなくなるのでコロンバスのシール
は貼られないですよ」と・・・。
理由は、シートステイを16φにしてバックの強化を標準に
しているためとのこと。
コロンバスSLは、14φ。記憶が定かではありませんが、
16φは丹下でも標準品ではなかったと思います。
ロードレーサー専門のショップのポリシーですから若造が
とやかく言うことはできませんでした。
しかし、フレームオーダーをすると決めた時からどうしても
コロンバスのシールが貼りたかった!ので、SLよりも
ワンランク重めのSPでお願いしました。
SPに対しては、「いいですよ」との返事。
出来上がったフレームは、一般的なものよりずっしり?重い
モノとなりました。
SPは、丹下で言うと№3、石渡で言うと024相当のパイ
プの厚みと重量です。
実際に乗った感触は確かに硬いですが、現在のアルミの硬さ
とも異なり、スチールの硬さの中にも柔らかさがあるといっ
たものです。
完成車重量は9Kg半ぐらいですので、ビックリするほど重い
わけではありません。



シートステイの先端は、Holksのマークの入った差し込み
タイプです。



オーダーをしてから何年(何十年?)か経過し、横尾双輪館で
話を伺うと、「バック硬さも見直して16φのシートステイも
拘らなくなった」とのこと。
時間と共に考え方も変化していくものだとその時感じました。



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Holks ロードレーサー その6 OR7

2010年12月19日 22時53分41秒 | 完成車


このロードレーサーが、昔ながらの雰囲気を醸し出しているのはタイヤの色に
よるところが大きいと思います。



タイヤは、サイドがスキンカラーの Deda TRE OLIMPICO(デダ トレ オリンピコ)。
最近のチューブラーは、ほとんどがオールブッラックやサイドがブラックでセンターが
カラーのものです。
サイドがスキンカラーのものはごく限られたものです。

1980年当時の定番タイヤと言えば、クレメン クリテリウム。少し変わったところで
ストラーダ66といったものでした。
いずれにしても、サイドまでゴムに被われていることはなく綿や絹のコードが見える
ものでした。

オールブラックのタイヤは、精悍に見えるのですが、このロードには不釣り合いです。

スキンカラーのチューブラーは、結構いい値のモノが多く、このタイヤもその一つです。
ただ非常にしなやかで乗り心地も良く価格だけの価値は十分にあります。

チェレンジタイヤというメーカーは、昔のクレメン社の流れをくむ会社だそうですが、
商品ラインナップにサイドスキンのタイプのモノがあります。
これからも長く製造してもらいたいものです。

そしてリムは、ゴールドカラー。



これも当時、流行りのカラーでした。



前輪は、スーパーチャンピオン メタドール。



後輪は、マビック OR7。

前後輪の銘柄が揃っていないのは、リムを曲げてしまったからです。
走行中に後輪を路上のグレーチングにはめてしまい、体勢を立て直そうとして後輪に
力を加えたところリムが振れてしまいました。
スポークの調整では直らず、後輪のリムを交換しました。
随分お前の話ですが、メタドールのゴールドカラーは珍しくかったので同じものが
見つからず、重さも色も近いOR7で組みました。
また、曲げてしまうかもしれないので、ここは少し我慢しています。

当時ゴールドカラーは、OR10とOR7が定番で、OR10 330~350g
OR7 270~290gでした。
また、OR10・7はそれぞれエージェント10・7の名称でシルバータイプも
ありました。
メタドールも270~290gぐらい。この上の重量は、アルカンシェルで330~350g
でした。

270~290gのリムは、さすがに柔らかくラフに扱うのは禁物です。
もう少し重めのリムの方が扱いやすいのですが、ハードに乗るレーサーではないので
そのまま使っています。
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