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[新規募集馬検討]遺伝子型による競走馬距離適性判断

2018-06-24 11:50:39 | イベント・募集馬検討
(公)競走馬理化学研究所HPより ■プラスビタール・スピード遺伝子検査のご案内
プラスビタール・スピード遺伝子検査は、エクイノム社(現プラスビタール社)が開発した筋肉量を調整するミオスタチン遺伝子の型(以下、遺伝子型)を分析して競走馬の距離適性を推測するものです。この遺伝子型には、C:C、C:TおよびT:Tの3つの型があり、競走馬の距離適性との関連性が統計学的に明らかにされています。
本検査は欧米、アジアおよびオセアニアの競馬開催国において普及しています。日本では公益財団法人競走馬理化学研究所(以下、競理研) が、2013年6月にプラスビタール社とライセンス契約を締結しました。このことにより、日本の競走馬を対象にプラスビタール・スピード遺伝子検査(特許第5667057号)を実施できることとなりました。
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最近、広尾TCで話題になることが多いプラスビタールスピード遺伝子検査。
以前はエクイノム遺伝子検査と紹介されていましたが、どうやらこの検査法の開発会社の社名が変わったようで、今はプラスビタールスピード遺伝子検査と呼ぶことになっているようです。
競走馬理化学研究所によれば、「この遺伝子検査の結果と競走馬の距離適性との関連性は統計学的に明らか」とのことですが、実際の競馬界においては、「あくまでも参考程度」と捉えられています。
距離適性に関しては、トレーニングの内容や気性の問題も大きく、簡単に結論が出ないと思いますし、そもそも遺伝子検査などしない馬の方が多いでしょうから、ある意味、現時点で参考程度なのは当然と言えば当然ですが…

それでも、募集時点で遺伝子検査を行って、その結果を公表しているのはおそらく広尾TCだけでしょう。
だとするならば、それも一つの特徴として、少しずつでも調教師の皆さんに遺伝子検査への理解を求め、さらには厩舎、クラブの成績向上に活用してもらう取り組みがあっても面白いのではと思います。
具体例を書くのは気が引けますが、例えば遺伝子検査の結果がC:Cなのに、調教師が長い距離でやれそうと思っただけで、わざわざ2000m以上の距離でデビューさせる、みたいなケースをなるべく減らすとか…。

話がおかしなことになりそうなので、本題に戻します(^_^;
下の図が、今回新規募集馬の、遺伝子検査結果に基づく距離適性と価格帯別の分布です。


今年はミスペンバリー'17の価格が飛び抜けて高いので、図が縦に長くなってしまいました。
今後、もしも昔のように8千万とか1億の募集があったら、図の書き方を考え直さなくてはいけませんね(^_^;

それはさて置き、(2018年産は世代が違うので無視をして)2017年産の分布を見ると、遺伝子型C:Cはゼロで、C:T型が5頭(牡2頭、牝3頭)、T:T型が全て牝馬で3頭となっています。
一見するとC:T型に偏っていてバランスが悪いようにも感じますが、競馬の根幹距離という意味でも、対応可能(と思われる)距離幅という意味でも、一口クラブ側の売りやすさという意味でも、C:T型が一番だと思うんですよね。
出資をする側としても、今の日本の競馬番組だと、やはりC:T型を中心に考えたいところですし。。

ちなみに、競走馬理化学研究所は、そろぞれの遺伝子型の特徴を以下のように整理しています。
■C:C型の距離適性
1000m競走で75%、1200m競走で65%の勝馬がC:C型。
C:C型が勝利した競走の98%は1000~1600mの距離。 C:C型は速いスピードを持つ短距離タイプで、最も適した競走距離は1000~1600m。
■C:T型の距離適性
2400m競走で55%の勝馬がC:T型。
C:T型が勝利した競走の約70%は1600~2400m、50%は1000~1600mの距離。 C:T型は速さとスタミナを併せ持つ中距離タイプで、最も適した競走距離は1400~2400m。
■T:T型の距離適性
1000mあるいは1200m競走の勝馬にT:T型はいません。
T:T型が勝利した競走の90%以上が1600mを超える距離、80%以上が2000mを超える距離。 T:T型はスタミナに優れた中~長距離タイプで、最も適した競走距離は2000m以上。

競走馬理化学研究所の整理を見ると、そりゃあ、C:T型を中心に検討したくなりますよね。
もっとも、上のデータは日本の競馬で収集したものではなく、「欧米、アジアおよびオセアニアの競馬開催国」においての実績と思われますし、まだまだツッコミどころがあるのはその通りだと思いますけれど。
ただ、これだけハッキリとした傾向があるとすれば、クラブとしていち早く着目して活用に取り組む価値はある気がします。

今回の募集馬検討の観点では、やはりC:T型を中心に考えて、T:T型から気に入った馬を一頭選ぶぐらいかなと。
個々の馬の良し悪しが大前提ではありますが、牡牝及び遺伝子型でグルーピングをして、その中から一頭を選ぶ形にすることで、思考の発散と混乱をある程度防げるような気がします。
今のところの考え方を整理すると、次のようになるでしょうか。



募集開始時期がだいぶ先になりそうなので、その間に考え方が変わる可能性もあります。
ありますが、まずは2017年産からバランスを考えて3頭を選び、その後、どうしても気に入った馬が出てきたら、それから追加を考えるパターンでいこうかと思っています。
果たして自分が思ったとおりに出資をすることが出来るかどうか、今後の自分自身のスケベ根性にも注目です(^^ゞ

*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/


*広尾TCのご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。

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4 Comments

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Unknown (Unknown)
2018-06-24 12:18:57
ディメンシオンが1200を勝ったら遺伝子検査の歴史に残るということでしょうか(^^;
条件クラスなら1200でも楽勝するばずです。

僕の考え方として、その馬の血統の一般的なイメージと体型と遺伝子結果が合致した馬がいいのではないかと思っています。
キングオブハーツは両親とも中長距離イメージなのに胴の詰まった体型と遺伝子がCCでチグハグな感じでした。でも好きな血統なので出資しました(^^;
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スケベ (Oz)
2018-06-24 13:52:57
凡人には計り知れないレベルのお方ですからねぇ…
どのように注目すれば良いのやら(。・_・。)

ただ、日本は法治国家だという事をご自覚頂ければと思います。

放置ぢゃなくて法治ですからね!
お間違い無きよう(^。^)y-.。o○
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Unknown (Az)
2018-06-24 14:23:13
>Unknown12:18:57さん

なかなか難しいところですよね。
私も条件戦なら1200mでも、とは思いますが、1400mの競馬で結局勝てなかったことを考えると…

「血統のイメージと体型と遺伝子結果が合致した馬がいい」
これはすごく分かりやすい説明ですね。
そこにアンバランスがあると、調教師も周りも迷いがあるでしょうし、結果として本当の適性を掴むまでに時間が掛かるかもしれません。
ということは、新しい募集馬検討にも、そういう観点を加えてみるのが面白そうです。
ありがとうございます(^^)m(_ _)m
返信する
Unknown (Az)
2018-06-24 14:25:36
>Ozさん

ええええっ!!
日本は放置国家ぢゃなかったんですか???

いやぁ、知らなかったなぁ…
これからは気をつけなくちゃなぁ(。・_・。)
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