パンサラッサの次走につきまして、3月25日(土)ドバイ・メイダン ドバイワールドカップ(G1・ダ2000m)に向かうことが内定しましたので、取り急ぎお知らせいたします。
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非常にシンプルな内容ですが、クラブからの表明があるとグッと緊張感が高まります。厳しい挑戦であることは当然ながら、その中でパンサラッサがどんなレースをしてくれるのか、目標が高い分だけ楽しみもまた大きいです。
ちなみに今回パスをしたドバイターフ連覇、そしてロードノースと完全決着をつける夢は、ドウデュースやセリフォス、ダノンベルーガ、ヴァンドギャルドさんにお任せしておけば全然問題ないでしょう。(今年の日本勢、ホントに強いメンバーだと思います(^^;)) これでようやく私も(気合を入れ直して?)ワールドカップの応援に専念できそうです(^^ゞ
ただ、ワールドカップに待っているのは、カントリーグラマー、アルジールスといった海外の強豪、そして大挙出走する日本のライバルたち、さらには時計のかかるメイダンのダート2000m。。応援以外にできることがないのでアレですが、今はただパンサラッサに、世界一への挑戦を思い切り楽しんで欲しいと思っていますm(_ _)m
そんな中、メディア向けリリースによると、矢作先生は結構な自信がおありのよう。やはり、指揮官がこのぐらい前向きじゃないと大きな仕事なんてできませんよね… ん?もしかしたらやれちゃうのかな… という気がしてきました(^^ゞ
【2023/2/25サウジカップ優勝のパンサラッサ:広尾TC・Online Racig Salonより】
サウジカップ覇者パンサラッサ、ドバイワールドカップ参戦:スポニチ Sponichi Annex
2月25日のサウジカップで日本馬初勝利を収め、1着賞金1000万ドル(約13億5000万円)を獲得したパンサラッサ(牡6=矢作、父ロードカナロア)がドバイワールドカップ(3月25日、メイダン、ダート2000メートル)に参戦することが7日、決まった。引き続き吉田豊とのコンビで臨む。
前走後、既にサウジアラビアからドバイへ移動し、調教を再開している。矢作師は「馬場やメンバー、特にメンバーを考えました。サウジでの走りや、ドバイに移ってからのダートの調教を行ったスタッフの意見なども含め、総合的に判断しました。(レース後も)特に疲れなどもありません」と説明した。
ドバイワールドカップは11年にヴィクトワールピサが日本馬初勝利を飾っている。
パンサラッサのドバイワールドカップ参戦が決定! 矢作調教師「総合的に判断して」鞍上は引き続き吉田豊:競馬ニュース・特集なら東スポ競馬
2月25日のサウジカップを制し、次走に注目が集まっていたパンサラッサ(牡6・矢作)が、G1ドバイワールドカップ(3月25日=メイダン・ダート2000メートル)への参戦を決めた。鞍上は引き続き吉田豊。
管理する矢作調教師は「馬場もありますが、特にメンバー面を考え、ワールドカップに行くことにしました。サウジでの走りに加え、ドバイに移動し、現地でのダート調教を行ったスタッフの意見なども含め、総合的に判断してのものです。レース後も特に疲れは見られず、パンサラッサとコンティノアール(UAEダービーに出走予定)は、すでに本馬場での調教も行っています」とドバイターフ連覇ではなく、同競走への挑戦を決めた理由を説明。今後は正式な招待を待ち、出走決定の運びとなる。
【注目馬動向】13億円ホース・パンサラッサ、ドバイワールドCに出走決定 : スポーツ報知
日本調教馬で初めてサウジCを制し、約13億円を獲得したことでも注目を集めているパンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)がドバイワールドC・G1(3月25日、メイダン競馬場・ダート2000メートル)に向かうことが3月7日、決まった。鞍上は引き続き吉田豊騎手=美浦・フリー=。
同馬はすでにサウジアビアからドバイへ移動しており、調教も再開している。矢作調教師は「馬場やメンバー、特にメンバーを考えました。サウジでの走りや、ドバイに移ってからのダートの調教を行ったスタッフの意見なども含め、総合的に判断しました。(レース後も)特に疲れなどもありません」と説明。現在、日本競馬で通算獲得賞金が歴代3位となっており、1位を塗り替えるのか、注目の一戦にもなる。
5日放送のBSイレブン第2部を見て以来、今日中に『パンサラッサのドバイワールドカップ出走表明』があると信じている私ですが、冷静に考えると100%確かな話かどうかは分かりません。。分かりませんが、もし違っていたら、それはその時方向修正をすればイイだけの話。今のところは、ワールドカップ出走確定的の前提でいきたいと思います。
とは言え正式表明がない中で、あまり細かい話をしてもアレなので、今まさにパンサラッサが挑戦しようとしているドバイワールドカップがどの程度難しいレースなのか、ザッと確認してみようと思いました。
ドバイワールドカップ優勝馬(2015年~)
上は2015年以降のドバイワールドカップ優勝馬です。ワールドカップ自体は1996年に創設、第一回(勝ち馬はあの伝説の名馬シガー!)が行われているのですが、当初はナド・アルシバ競馬場のダート2000mで行われていました。
開催地が現在のメイダン競馬場に移ったのは2010年からで、その後の5年間(2014年まで)はオールウェザー(AW)2000mでしたから、今と同じ条件であるメイダン競馬場・ダート2000mでの開催は2015年以降の7回しかないんですよね。(2020年は新型コロナ感染拡大により開催延期) つまり、ヴィクトワールピサとトランセンドがワンツーを決め、震災直後の日本に勇気と感動を与えた2011年はAW開催の時代だったわけで、ダート開催のワールドカップに限れば、日本調教馬は一度も優勝したことがありません。
ちなみに第20回のプリンスビショップ、第23、24回連覇のサンダースノーは調教国UAEとなっていますが、いずれもアイルランド生まれの欧州馬。つまり、基本的にドバイワールドカップは米国の一線級、あるいは欧州系の地元馬(?)が強いレースと言って良いのでしょう。(その意味では、チュウワウィザードの好走には相当な価値があると思いますし、現在、カントリーグラマーとアルジールスが人気を集めているのも頷けます)
もしもパンサラッサがワールドカップに出るとなれば、今年はパンサラッサ、カフェファラオ、ジオグリフ、クラウンプライド、ジュンライトボルト、ヴェラアズール、ウシュバテソーロ、テーオーケインズと、日本から大量8頭もの馬が出走することになります。おそらく海外G1競走における日本調教馬の出走頭数記録は、先日行われたサウジカップの6頭なので、僅か一ヶ月での新記録樹立(大した意味はないかもですが(^^ゞ)ということになりますね。
それはさて置き、過去の勝ちタイムを見ると気付くのですが、昨年の2分4秒97がそれ以前と比べて極端に遅いんですよね。。それは、おそらく馬場メンテナンスの変更によるものと思いますが、海外の馬場は開催年によって結構なブレ幅がありそうで、今年の馬場はどうなるの?といった情報は、JRAにきちんと管理された日本の競馬以上に重要なのかもしれません。
念の為に昨年のドバイワールドカップを見直したところ、ペガサスワールドカップからの連勝を狙ったあのラフイズグッドが1000m1分ソコソコで逃げていたわけで、結構、後半でタイムが落ちるタフな馬場、全体的に時計が掛かる馬場に仕上がっていた可能性は高いでしょう。(今年も同じと限らないのがややこしいのですが…)
結局、昨年は好位追走から直線で馬場の真ん中に進路を取り、豪快に追い込んだカントリーグラマーが優勝、中団から内ラチ沿いを抜けてきたホットロッドチャーリーが2着、さらに後方から馬群を縫っての直線一気にかけたチュウワウィザードが、ゴール寸前で逃げ粘るライフイズグッドをギリギリ捉えて3着、という結果でした。
いや、昨年のレースを何度見返しても今年の結果は分からないのですが、そもそもライフイズグッドは『今年はこの馬が断然!』と言われたほどの強豪でしたし、(たとえ距離の壁があったとしても)少なくとも昨年のメイダン・ダート2000mは、単純に逃げ先行有利ではなく、後方待機勢にも充分なチャンスがある馬場だった、とは言えそうです。
いやぁ、どうなんでしょうねぇ…。直線が500mあるキングアブドゥルアジーズ(メイダンは400m)を逃げ切ったパンサラッサといえども、このコースを逃げ切るのはそう簡単ではなさそうです。もちろん、だからと言ってやることに変わりはないものの、もしも昨年の勝ち馬カントリーグラマー以下を抑え切ることがあるようなら、『ダート開催のドバイワールドカップ日本馬初優勝』以上の価値がある快挙なのかもしれません。
うーむ。。これぞまさに、矢作先生が仰る『チャレンジ』というヤツでしょうか。。パンサラッサが勝つストーリーのネタ集めはこれからやるとして、そう簡単なレースじゃないぞ…ということだけは確認できた気がします(^^;)
あ、決して弱気になっているわけではありません。むしろ、心の中はメラメラと燃え始めています。なにしろ、このハードルを乗り越えた先には、名実ともに世界最強の称号が待っているのですからっ!( ・`ー・')キリッ