三木ホースランドパーク在厩のパンサラッサは曳き運動のみで体調を整えています。
◇小泉厩舎長のコメント 「ゴロンと寝ている時間が長かったあたりは、さすがにお疲れ気味なのかもしれませんね。厳しいレースでしたので、それなりの疲れがあるのは仕方のないところ。ひとまず歩様に問題はありません。一週間後にチャンピオンヒルズへ移動になります」
-----
「ひとまず歩様に問題がない」のは何よりですが、ドバイワールドカップは海外勢がビッシリ競りかけてくるなど、非常に厳しいレースになりましたので、文字通り「それなりの疲れがあるのは仕方のないところ」だと思います。何だかんだでパンサラッサも6歳ですし、いつも以上にしっかり休んで元気を回復して欲しいです。
サウジカップの勝ち方があまりにも鮮やかだったため、単騎で逃がすと捉まえられない…との認識が世界中に浸透してしまった感はありますが、それは強い逃げ馬の宿命でもありますし、今後はより厳しいマークを跳ね返していかなければいけません。口で言うほど簡単なことではないですが、今回の遠征で得た経験も糧にして、再びビッグタイトルに挑んで欲しいと思います。
そのためにもまずは休養、リフレッシュ第一で。。元気一杯にビュンビュン逃げるのがパンサラッサの持ち味ですから、それができるようになるまでは、ゆっくり休んでもらってOKです。
【2023/2/25 サウジカップ(G1/ダ1800m)でのパンサラッサ:公式HPより】
三木ホースランドパーク在厩のバスラットレオンは、曳き運動のみで体調を整えています。
◇小泉厩舎長のコメント 「特に痛いところはなさそうですし、出走から間もなくの帰国であることを考えれば、比較的元気にしている方だと思います。検疫期間を経て、一週間後にチャンピオンヒルズへ移動になります」
-----
ドバイのレースが終わってすぐの帰国となりましたが、「比較的元気にしている方」で良かったです。
ゴドルフィンマイルは、バスラットレオンが苦手にしている『コーナーで息が入らない展開』になってしまいましたが、それでも崩れず4着に粘ったあたりに成長を感じましたし、脚さえ溜まれば先行の競馬ができるのは阪神カップで確認済み。。1351ターフスプリントで見せたスピード能力を含めて、さらに今後が楽しみになる遠征だったと思います。
検疫が明ければチャンピオンヒルズに移動するとのことですが、疲れが取れ、元気が回復するタイミングについては意外に早い気もしますので、今後の動向には引き続き注目していきたいと思います。
いや、もちろん慌てる必要は全くないのですが、バスラットレオンはかなりタフですからねぇ(^^)
【2023/2/25 1351ターフスプリント(G3/芝1351m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のテラステラは、現在は、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、フェルトダートまたはウッドチップ坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇小泉厩舎長のコメント 「そこまでひどい疲れではありませんが、先週末に両トモにショックウェーブ放射をおこなってから坂路入りを開始しました。走り自体は重たくないものの、見た目の印象が重たく映るあたりは今後の課題と言えるのかもしれません。今週末からハロン15秒を取り入れ、さらに感触を窺っていきましょう」
-----
ファルコンSのあとは、基本的にケア中心のリフレッシュメニューをこなし、ようやく坂路入りが始まったとのこと。週末から15秒が入るようなので、そこでの動き次第になるのでしょうが、次走に関してはまだ何とも言えないようです。
本馬に関しては、デビューこそ夏の北海道でさせたものの、その後はあまり急かすことなく、成長とのバランスを見ながら進められているように感じます。これはもちろんありがたいことで、『次走がどこか』だけでなく、3歳後半戦、さらには古馬になった時にどこをめざすか、どういう馬になって欲しいのか…についても考えていきたいところです。
個人的には、本馬はモーリス産駒で遺伝子型CTなので、本質的に1200~1400mがベストの馬とは考えにくいかなと。。できれば成長とともに気性が落ち着き、マイルぐらいは楽々こなすようになって欲しいのですが、さて、どうなりますか… と考えると、次走は1200に戻さず1400m以上にしたいですし、やはり5/7京都の橘S(OP/芝1400m)あたりになるのかなぁ…です。(そして、もしも勝ったら夏はサマーマイルシリーズに挑戦するとか(^^ゞ)
【2023/3/18中京 ファルコンステークス(G3/芝1400m)でのテラステラ:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「馬体重は直近の計測で441kg。まだ坂路での動きや飼葉喰い、目方などに劇的な変化こそないものの、背中の使い方が少しずつ上手になってきているようにも思います。ここにきてだいぶ毛づやが良くなってきたところを見ますと、やはり暖かくなってきてからの馬なのかもしれません」
-----
小泉厩舎長としては、もう一段の変わり身が欲しい…ということのようですが、その一方で、ここに来て背中の使い方や毛ヅヤが良くなっていることを考えると、暖かかくなるにつれてさらに良くなっていくのでは?とも…。後半部分については多少のリップサービスがあるにせよ、休養を挟んだあとは半マイル57~58秒を上限にコンスタントに乗れていますし、全体的に悪くない流れで進んでいるのは確かだと思います。
矢作厩舎のことなので、いずれにしても、来月中には一度トレセンに入るだろうと思っています。その時までに、できればもう一段上の速めをこなし、さらに450kgを超えているようだと嬉しいのですが、馬体写真からはあと一歩のところまできている雰囲気を感じますし、何とかクリアして欲しいところですm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩のメリタテス:公式HP(2023/3/24更新)より】