メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

J.R.Blackmore の Between Darkness And Light

2007-08-02 21:41:49 | メロディック・ハード
Richie Blackmoreの息子である、Jürgen Blackmoreが2006年にリリースしたソロアルバム。
全曲インスト・ナンバーだ。

随所にリッチーらしさを感じる。
ちょっとしたタメや、クラシカルなスケールを使った時に感じる。
細かいフレーズもリッチー譲りだ。
低音にリッチーと同じ響きがあるので、ストラトを使用しているのだろう。

Rainbowの「Strainger In Us All」辺りのサウンドと、Rainbowで弾いていたインスト・ナンバーと、中世っぽいギターソロの、おいしいトコ取り!
とってもゆったりと気持ち良く聴ける。

最初のうちは、どうしてもユルゲンの中にリッチーを探してしまう。
そして、自分の想像内でユルゲンが弾いているのを聴いて、満足する。
が、どうして、ユルゲンはしたたかだ。
リッチーの手法を自分に取り込みながらも、ギターは歪ませてみたりもして、目新しさも組み込んでいる。
いつしか、本当に心地良く演奏に耳を傾けてしまった。
中世っぽい古さのある曲を演奏しているけれど、リッチーよりも垢抜けている。
リッチーより現代感覚があるのだ。

それは、シンセによるシンフォニックさの効果だと思う。
これに、ツーバスと低音の効いたリフがザクザク入れば、完全にメロディック・メタルになる。
アルバム・ジャケにも、シンフォニックさが現れている。
Rhapsodyのようなメロディック・パワー・メタルのジャケによく見られる、お城とドラゴンの存在だ。
お城は、Rainbowの1stにも見られた。
ということは、意図的にシンフォニックなリッチーを目指しているとさえ思えてしまうのだ。
9曲目の“Total Eclipse”なんて、女性のオペラちっくな声まで入って、シンフォニックでおもしろい。

あっ、もちろんほとんどユルゲンの叙情的なギターソロばっかりで、早弾きはない。
ギターソロまでメロディック・パワー・メタルではないのだ。
中世音楽的なアプローチとして、ブラナイの民族音楽的じゃなく、ユルゲンのシンフォニックさが好きだ。
リッチー大先生がやってくれないけど、ユルゲンがやってくれた!
細かいことは気にしないことにしよう。
遺伝子、ばんざ~い!!