メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

セルティック-アバディーン戦

2005-12-05 21:14:28 | 中村 俊輔
昨夜はセルティック-アバディーン戦が行われた。
アバディーンは現在7位。12チームあるSPLでは中堅どころだ。

前節、俊輔は発熱でダンファームリン戦を欠場し、その影響のためか、チームは最下位のダンファームリンに1-0で負けてしまった。
何とか首位を保ってはいるが、ハーツとの勝ち点差はごくわずかだ。
負けは許されない。

そんな状況下、試合は開始した。
俊輔はスタメン。
けれど、前節の悪い影をひきずっているのか、チームとしての躍動感が感じられない。
ボール支配率は圧倒的。アバディーンにゴール前に持っていかれることもない。
が、セルティックもまた、ゴール前にボールが運べないのだ。
中盤でボールを回すが、それだけ。DFにもボールを回し、まるで逃げ切りを狙っているチームのようだった。

せっかくボールを拾っても、ボールの出しどころがはっきりしていないのか、ボールを出すタイミングが遅い。
バックパスをするためにボールを奪われることはないが、締まりのない前半だった。

後半になると、アバディーンのFKというワンチャンスにより先制されてしまった。
おいおい、前節みたいにやらずもがなの得点をそのまま守られて負けはもうやめてよね。

だけど、セルティックの中で何が起こったんだろう?
突然変異のように、急にチームが攻撃的になり、ゴール前の分厚い攻撃ができるようになった。
そう、アバディーンの得点によって、慎重だったボール回しが吹っ切れて、スピーディーになったのだ。

攻撃モードになるとセルティックは強い。
最近頭角を現し始めたマグキーディーが左スミにシュートを決めてからは、攻撃の手を緩めず、一気に3点奪い取った。
そのどれもが、ワクを捕らえた、それもコースをついたいいシュートだった。
セルティックには決定力がある!!

が、先週のセルティックには決定力がなかった。
やみくもにボールを放り込んでいた。
何が違うのか?
それは俊輔の存在だ。

俊輔はほとんどを右サイドにはりついていた。
もっと中央に出てきてよと言いたいくらい。
が、それこそがストラカンの戦略なのだ。
彼を右サイドに固定することによって、FKのようにプレッシャーを感じさせずに正確なクロスを上げさせる。
時には中央に入り込ませて、決定的なスルーパスを演出させる。
チームメートは、俊輔がクロスを蹴れば、必ずビッグチャンスにつながると見て、中央に集まってくる。
その結果、ゴール前が分厚くなり、こぼれ球に反応して波状攻撃を仕掛けることができる。

昨夜は3得点のすべてに俊輔がからんでいたが、当然のことだ。
俊輔こそが攻撃の起点なのだから。

考えてみると、ゴール前にボールを放り込むのは、ロングボールを放り込むプレミアの特徴と似ている。
セルティックが俊輔のクロスに早く反応できるようになったのは、放り込みが後ろから来るか、サイドから来るかの違いだけだからだろう。
そして、俊輔の抜群のボールコントロールがある。
あとは合わせるだけでいい。

俊輔を基点とし、高い決定率を生かして蹴りこむ。。それはもはや勝ちパターンだ。
このサッカーをしている限り、セルティックは強い。

端から見て、昨夜の俊輔はあまりいい動きをしていたとは思えなかった。
攻撃の中心とも思えなかった。
もっともっとできると思えたし、得点してほしいとも思った。

が、攻撃の起点になれるのは俊輔だけなのだ。
代わりの選手がいない。その証拠にダンファームリン戦はチームがバラバラでいいとこがなくて負けた。
私の希望はさておき、ストラカンが俊輔を絶賛するのがわかる気がした。
昨夜はまさにストラカンの希望通りの試合運びだったのだ。
試合を組み立てる選手と点を取る選手がきちんと仕事をこなしたのである。

このサッカーを俊輔が続けるのは、私にとってイマイチでつまんないが、FWに点を取らせる決定的なパスを出すことに楽しみを見出している(?)俊輔には、ぴったりのポジションに違いない。

でもでも、やっぱり点は取ってほしいな♪
そうだ、左から試合を組み立てられる選手がいれば!!(カマラ??)