メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

YngwieのTrilogy

2005-12-14 14:47:15 | メロディック・ハード
通算3作目。
インギーが事故にあう前の最後の作品。
ボーカリストはマーク・ボールズ、ベースはインギーが弾いている。

前半はキャッチーな作品が並び、マークの歌声とよく合っている。マークのハイトーンの声質が作品をこむずかしいものにせず、親しみやすいものにしている。

3曲目のQueen Of Loveはサビが印象的で、思わず口ずさんでしまう。
Heaven Tonightと並んで好きなキャッチー作品だ。

全体的にギターソロはたっぷりと、これでもかと弾きまくる。
その超絶ハイテクぶりは鼻にはつかず、むしろ畏れ驚き、ただひれ伏すだけだ。
これほどまでに力強く正確で早弾きのギタリストがかつて存在しただろうか?
それがヴィヴラートを伴い、チョーキングも交えて優雅に襲い掛かる。
歌メロがキャッチーなだけに入りやすいが、ちょっと身を入れて聴くとたちまちインギーの魔力の虜となる。
恐れ入ってしまう、素晴らしい作品だ。

歌モノよりもさらに上をいくのがインスト作品だ。
Cryingのギターはバロックというより中世ムードたっぷりで、リッチーっぽい。
マイルドな指使いまで似ていて、たまに錯覚する。早弾きだけでなく、このような叙情的な作品が入るとほっとする。
ちなみにTime Requiemのパクられ元だ。

そしてTrilogy Suite Op:5だ。
ヴァイオリンの音色のような悶絶早弾きから始まる。そう、まさに始まりなのだ。これが恐ろしいスピードで次から次へと超絶プレイが連発。呆れるしかない。
イェンスとの掛け合いも見事である。
途中アコギに展開し、美しさにはっとする。
変リズム多用で緊迫感もある。

インギーの最高傑作と言えるだろう。