メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Styx の Mr.Robot

2013-07-21 13:28:08 | メロディック・ハード

今朝の読売新聞の編集手帳に、こんなことが書かれていた。
大変だけど、書き写してみる。
 
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米国のロックバンド・スティクスが生んだ『ミスターロボット』(1983年)は、日本語の歌詞で始まる。
♪ドモ アリガト ミスター ロボット マタアウヒマデ…

日米両国が自動車、半導体と貿易摩擦に揺れた時代、ジャパン・バッシングも起こる中での“ありがとう”である。曲調も明るい。
いいものはいい、だから日本製品を買う、という米国市民の理性抜きには、曲の大ヒットは説明できないだろう。

かつて自動車産業で栄えたデトロイト市が財政破綻した。
ゼネラル・モーターズの不振から失業者が増え、人口が往時の半分以下まで減ったという。
廃墟となったホテルやビルが街のいたる所に残されている。

アーサー・ヘイリーの小説『自動車』(新潮社)にある。
会社の重役は、月曜と金曜に製造した車を決して買わなかった。
日曜と給料がもらえる木曜は、工場の労働者たちが深酒をする。
二日酔いで作った車は不良品が多く、とても乗れたものではないと。

一つの都市を人の心がだめにしたのかもしれない。
やっぱり誠心誠意、仕事をしないと。
お客さんに、ありがとうと言ってもらわないと。

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恐らく、言いたいことは、最後の2行だろうと思われる。
参議院選挙も絡めているのだろう。
人の心が都市どころか、国家も滅ぼす。
人に感謝されるために、一生懸命に仕事をする必要がある。
議員さんにはそういう仕事をしてほしいと、暗に訴えていると受け止めた。


そして、スティクスのことを考えた。
当時の記憶では、『ミスターロボット』は、日本に対する皮肉だと思っていた。
まるでロボットのように、感情を内に秘めて働く日本人。
有能かも知れないけど、とっつきにくい。
何を考えているのかわからない…

なので、ここに書かれているように、
【いいものはいい、だから日本製品を買う、という米国市民の理性抜きには、曲の大ヒットは説明できないだろう。】
というのは信じがたい。
なぜって、日本人は見下されていたと思っていたから。
それでも、日本製は悪くないからと、分けて考えていたのだろうか。


一方スティクスは、前作Pradise Theaterで頂点を極めた。
その絶頂時にあってのKilroy Was Here(収録アルバム)
よりによって、このトータルアルバムを、デニス・デ・ヤングと並ぶもう一人の中心人物のトミー・ショウが嫌がり、二人の確執が始まった。
そして、トミーは去った。

私にとっては、二人が揃ってこそのスティクス。
そのせいなのか、ジャケの気持ち悪さのせいなのか、
今いちミスター・ロボットは好きではない。
よって、ミスターロボットを良いものとして捉えている編集手帳の文章は、ウソっぽく感じる。
締めの歯切れが悪く思えてしまう。

(Kilroy Was Here:監獄の中でキルロイが自由を手に入れるため、
ロボットの手を逃れて脱獄するというストーリーを元にしたトータル・アルバム。
ロボットが、ケンタッキーの箱を手にし、整然と運ぶ写真が印象的だった)



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2 コメント

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これは持っているのに、ちゃんと聴いていない。 (まいるど)
2013-07-22 00:16:10
このアルバムやそのツアーのDVDを持っているのに、ちゃんと聴いた事がありませんでした。元々、デニスの暴走が生んだアルバムだとは思うのですが、やっぱりDon't Let It Endは良い曲だと思いました。それに、私のStyxの入口はMr. Robotoだったので、個人的には重要な曲です。まあ、Styxの事を知らない人が、書くとこう言った恥ずかしい内容になってしまう典型的な記事ですね。まあ、masshさんも仰っていた様に、最後の2行を言いたかった記事なんでしょうね。特にStyxについて語りたい訳でも無かったのでしょう!でも、プロの記者ならもう少しStyxの事を調べるべきだと思いました。
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Styxのオススメは (massh@まー)
2013-07-22 21:17:32
Styxのシングルと言えば、Cornerstoneに収められたBabeです。
これを始めて聴いた時、Styxは売れると思ったし、事実その通りになりました。
けれどアルバムでは、その前に出た、
Crystal Ball、Pieces of Eight、Grand Illusionの順で好きです。
それは、HRとプログレッシヴ・ロック、POPが全部合わさっており、かつ聴きやすいからです。
曲の変化、リズムの変化はものすごいです。
Cornerstoneからは、売れ線ロックになり下がってしまったと思ってます。
もし聴いてなかったら、聴いてみてね。

ミスターロボットは、私が皮肉だと思っていたのに、実は日本製品を称賛する解釈だったのかと驚いたんですが、やっぱり違いますよね。
無理やり関連づけたようです。
何か、自民党によるアメリカ同調路線をマスコミが持ち上げ、中国を必要以上に悪者にしているというコラムを読んだせいか、すごく違和感を持ったのです。

編集手帳なのだから、もっと吹っ切れた文章を読みたいものです。
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