メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Aquaria の Shambala

2007-09-24 21:31:10 | メロディック・ハード
ブラジルのメロディック・ハード・バンドの2作目。
前作「Luxaeterna~永遠の光~」を発表したあと解散したと聞いていたが、復活した。

「Shambala」でも、シンフォニックで大仰なストーリー性のあるサウンドは継続されている。
中心はAlberto Kurryのオーケストレーションだ。
それに、今回ツインギターになったギターソロが絡む。
でも中心人物はドラムスのBruno Agraだろう。彼はほとんどの作品を手掛け、プロデュースまで担当している。
メロディック・パワー・メタルのような速い連打も軽々こなす。
ただサウンドプロダクションが悪くて、詳細なシンバル音が聴き取れないのが残念だ。

Vitor Veigaの声が素晴らしくいい!
ハイトーンで伸びがあって、何よりも私好みのほんのちょっとハスキーなクリアヴォイスだ。
パワーと勢いがあり、ヘヴィーな“Skies Of America”ではフレディ・マーキュリーのような声になるし、スローな曲でのハイトーンは、ソフトでまるで女性の声のようだ。
歌は安定しててうまい!
Circus MaxmusのMichael Eriksonと並んで、私の2大好きなボーカルタイプだ。

「Shambla」は、西欧人のブラジル侵略を反省を込めて風刺したテーマだ。
そのため、曲の節々にブラジル土着音楽が聴ける。
Angraにも通じる音楽性だが、それが強い個性になっていて、決して嫌じゃない。

「Luxaeterna~永遠の光~」では、曲がうまく整理されていない点もあり、冗漫さがあったが、「Shambala」では余計なサウンドを削ぎ落としているようだ。
シンフォニックでありながら、ヘヴィネスさが増している。
静と動のバランスもいい。

2作目だというのに、恐るべき完成度だ。
シンフォニックなAngraと言っていいだろう。