メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Valentine の Falling Down In Misanthropolis

2007-09-03 21:57:04 | メロディック・ハード
オランダの貴公子、Valentineの8枚目。
Queenの華麗さをベースに、細くて高音のボーカルでドラマティックに仕上げる手法は健在。

アクのあるフレディの声よりValentineの声は、元々好きなので、変わらぬ作品作りはうれしい。
出だしの第1声からして、QueenかValintineかといった気取った華麗さがいい。

2曲目の“Just A Dream”は、ELOっぽい。
コーラスやメロディラインがね。
Queenのルーツにビートルズもあるので、当然の成り行きだろう。

4曲目の“Save Myself”は、エヴァネッセンス的だ。
ひとつ成功したバンドがあると、皆がそれに飛びつく傾向があるが、Valentineまでが、やれやれって感じだ。

5曲目の“Rock Me Like A Hurricane”は、ディスコ調。
これは、聴かなかったことにしたい。ノリノリで腰振って踊るValentine。。想像したくないよ~。
もちろん、Valentineテイストでのディスコだが、拒否感入っちゃうよ。
Valentineだと思わなければ、聴きやすいんだけど。

ABBAのカバー“SOS”、Queenのカバー“Flick Of The Wrist”が収録されている。
SOSは、テンポがオリジナルとは一味違っていて楽しい。
反対に“Flick Of The Wrist”はオリジナルに近くて、ストレス感じずに聴ける。
コーラスワークなんて、Queenそのものだ。
しかし、この曲でもわかる通り、アルバム全体に軽いのが、薄っぺらにも繋がり、弱点だと思う。
もっと重い曲や、反対にピアノだけの、透き通るような曲があっていいのに。
どうせQueenやるなら、“Flick Of The Wrist”の次の“Lilly Of The Valley”が良かったなぁ。(超個人的意見)

ボーナストラックの、“The Mistake”は、ピアノによる壮大な曲。
クサメロ全開で、ドラマティックだった。これが一番良かった。

ヴァラエティ豊かであり、散漫な印象もある。
どう取るかは、その人の思い入れ次第。