東京ナイト

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神楽感覚―環太平洋モンゴロイドユニットの音楽世界

2008-12-16 00:21:53 | 
本は「神楽感覚―環太平洋モンゴロイドユニットの音楽世界」
細野晴臣と鎌田東二が、十数年にわたり音楽を演奏することを通じて得た成果をまとめた本。このふたりに、いろいろな音楽家を交えた対談、鼎談集。



これがむちゃくちゃ面白い。「神楽」とはなんだかよく分からない古い伝統芸能などではなく、「生き方」だったり「愉快な場」「愉快な縁」なんだというのが分かる。細野晴臣という触媒が扇の要となって、いろんな人が集まり交わって「音楽」が生まれている。その記録であり、そこから生まれた思考の軌跡。こんなわくわくする音楽の本は初めて読んだ。
ガムラン、民謡、笛、ラテン・・・。いろいろな音楽がそのルーツを失うことなく、達人の手によりセッションする様子は、読んでいるだけで新鮮。

今年の春、初めて細野晴臣のライブを聴いたけれど、その飄々とした力の抜けた演奏は強い印象として残っていた。その背景の一端を知ることが出来てますます興味が出てきた。
でも、対談は音楽家同士の話なので、悲しいことに楽器の出来ない僕にはいまひとつ理解できない部分も多い。「楽器が出来る」ことは、もうひとつの言語を話すことが出来る、と言うことなのかもしれない。
やっぱり楽器をやってみたい、と強く思った一冊。
いやー面白かった!

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