東京ナイト

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「夜露死苦現代詩」

2010-05-02 08:48:35 | 
本は「夜露死苦現代詩」



都築響一の本を最近よく読むのですが、けっこう前に出たこの本はまだ読んでいませんでした。
良い本です。

ブンガクやシイカの世界からは完全に無視され、でも言葉に必然とパワーの込められた「現代詩」が様々なフィールドから収集されています。
例えば、暴走族が特攻服に刺繍してもらう言葉の数々、老人ホームで介護される痴呆の老人がつぶやくとんでもないシュールな言葉、文字も書けなかったりする死刑囚が詠んだ味わい深い俳句、湯呑に印刷されたためになる人生訓、歌謡曲の世界を広げる玉置宏の名調子、トイレの壁で輝く相田みつをの言葉、、、。
どれも力強いです。

もはや都築響一は僕達が足を踏み入れることのない辺境を旅する探検家ですね。
知らない世界を教えてくれる貴重な一冊。オススメです!

この本について村上春樹がコメントを寄せています。
そういえば一緒にいろいろ旅をしていますよね。
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/301431.html

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