本は「だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ」。
最近よく読んでいる都築響一の書評集。かっこいいタイトルだ。
都築響一は一貫して、内面から溢れてくる「業」的な表現を評価しているけれど、書評も同じような目線で選んでいる。
中国の精神病院を取材した写真集や暴走族の写真集、訳の分からない進化を遂げたレディスコミックなど、際物として無視されそうな本を「実はこんなに面白いものが・・・」と紹介する文章は、とっておきの掘り出し物を見せる骨董品屋の親父のぴくぴく動く小鼻のよう。
で、紹介されているどの本もとても魅力的。
週に3回は本屋に足を運び、家は本であふれている状態だけれど、この書評で紹介されているほとんどの本を知らなかった。
中でも「財布の中身」という写真集の紹介が素晴らしい。
京都の美大生が、他人の財布の中身を写真に撮らせてもらうというコンセプトの写真集なんだけれど、内気な彼女がどれだけ勇気を振り絞って他人に声を掛けているのか、その情景が伝わってくる。
「知らない本をすごく魅力的に紹介する」という書評の一番大切なツボがきちんと押さえられた一冊。
また「読まなきゃいけない本」リストが増えちゃいそうだよ。
最近よく読んでいる都築響一の書評集。かっこいいタイトルだ。
都築響一は一貫して、内面から溢れてくる「業」的な表現を評価しているけれど、書評も同じような目線で選んでいる。
中国の精神病院を取材した写真集や暴走族の写真集、訳の分からない進化を遂げたレディスコミックなど、際物として無視されそうな本を「実はこんなに面白いものが・・・」と紹介する文章は、とっておきの掘り出し物を見せる骨董品屋の親父のぴくぴく動く小鼻のよう。
で、紹介されているどの本もとても魅力的。
週に3回は本屋に足を運び、家は本であふれている状態だけれど、この書評で紹介されているほとんどの本を知らなかった。
中でも「財布の中身」という写真集の紹介が素晴らしい。
京都の美大生が、他人の財布の中身を写真に撮らせてもらうというコンセプトの写真集なんだけれど、内気な彼女がどれだけ勇気を振り絞って他人に声を掛けているのか、その情景が伝わってくる。
「知らない本をすごく魅力的に紹介する」という書評の一番大切なツボがきちんと押さえられた一冊。
また「読まなきゃいけない本」リストが増えちゃいそうだよ。
覚悟してください(笑)
あんまり面白そうな本ばかり紹介しないでください(笑)