東京ナイト

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地平線会議の報告会@「石楠花(シャクナゲ)峡谷からの脱出」

2010-02-27 07:40:38 | イベント
昨日は久しぶりに地平線会議の報告会に。

地平線会議とは、冒険や探検をしている人たちが集まるネットワーク。
月に一度集まって、その活動を報告する催しをもう30年くらい続けている。

で、今月は「石楠花(シャクナゲ)峡谷からの脱出」と題し、東チベットのツァンポー峡谷を単独で踏査したフリージャーナリストの角幡唯介さんの報告。



90年前、イギリスの探検家が調査して多くの成果があったが、あまりに渓谷が険しすぎて調査できず、手付かずのまま残された「空白の5マイル」地帯の探検を昨年末にしてきたそうだ。

うーむ、すごい。
Google Mapで世界中どこでも見られる気がしていたけれど、まだこんな所が残されていたなんて。
じっさい、この辺りは世界中の探検家に注目されているようで、アメリカの登山家なども入っていてその発見を「ナショナルジオグラフィック」で発表したりしているとの事。
確かにロマンあふれる話。

報告者の角幡さんは、渓谷の断崖をロープで下り、渓谷の中に隠された滝や洞窟を発見すると、「世界中でこのことを知っているのは自分しかいない」という興奮があったとの事。
「ツァンポー峡谷のどこかに桃源郷がある」、という現地の伝説もあったりして、大きな洞窟を発見した時などは、「ここがそうかもしれない」と思ったとそうだ。

世界中を「知った気に」させてしまうインターネットだけれど、まだまだ知られていない事が世界には残されているんだ、ということを改めて発見させてくれた興味深い報告会だった。