本は「1Q84 BOOK 1」「1Q84 BOOK 2」。
もちろん村上春樹の7年振りの長編小説でベストセラーになっている本です。
村上春樹は高校生の時に読んで以来、繰り返し読み直しています。
つい最近も「ダンスダンスダンス」を読んだばかり。
で、この新作。
なんと言うか、いかにもな「ムラカミワールド」で少しびっくりしました。
独特の文体は相変わらずなのですが、小説世界もどこかで読んだムラカミ作品のようです。
20代後半の「僕」が主人公で、特別な能力のある少女がいて、周辺の人々が少しずつ「失われていく」・・・。最初は複雑だった世界が、だんだんシンプルになって、最後はクライマックス。で、またシンプルな日常が続いて行く気配と喪失感が残る、と言う感じでしょうか。
で、もうひとつこの作品で感じたのが、過剰なまでの「性」。もともとセックスは彼の大きなテーマだったと思いますが、「つながっているのにつながっていない」という状況を説明するために繰り返し描写されます。
でも「1Q84」、別に面白くないわけではありません。むしろ最後までぐいぐい読ませます。ムラカミ的比喩も健在です。この長編には、多分続きがあるのだと思いますが、早く読みたいです。ふたり、というか三人は一体どうなっていくのでしょうか?
しかし、と思ってしまいます。久し振りの新作なので期待値が高すぎたのでしょうか、この作品を読んでいて、驚きは残念ながらありませんでした。
「じゃあ、どういう作品だったら良かったのか」と言われると返答に困りますが、少なくとも「村上春樹の最新作にして最高傑作」という作品ではなさそうなのが残念なところです。
もちろん村上春樹の7年振りの長編小説でベストセラーになっている本です。
村上春樹は高校生の時に読んで以来、繰り返し読み直しています。
つい最近も「ダンスダンスダンス」を読んだばかり。
で、この新作。
なんと言うか、いかにもな「ムラカミワールド」で少しびっくりしました。
独特の文体は相変わらずなのですが、小説世界もどこかで読んだムラカミ作品のようです。
20代後半の「僕」が主人公で、特別な能力のある少女がいて、周辺の人々が少しずつ「失われていく」・・・。最初は複雑だった世界が、だんだんシンプルになって、最後はクライマックス。で、またシンプルな日常が続いて行く気配と喪失感が残る、と言う感じでしょうか。
で、もうひとつこの作品で感じたのが、過剰なまでの「性」。もともとセックスは彼の大きなテーマだったと思いますが、「つながっているのにつながっていない」という状況を説明するために繰り返し描写されます。
でも「1Q84」、別に面白くないわけではありません。むしろ最後までぐいぐい読ませます。ムラカミ的比喩も健在です。この長編には、多分続きがあるのだと思いますが、早く読みたいです。ふたり、というか三人は一体どうなっていくのでしょうか?
しかし、と思ってしまいます。久し振りの新作なので期待値が高すぎたのでしょうか、この作品を読んでいて、驚きは残念ながらありませんでした。
「じゃあ、どういう作品だったら良かったのか」と言われると返答に困りますが、少なくとも「村上春樹の最新作にして最高傑作」という作品ではなさそうなのが残念なところです。