精密板金の曲げ加工の1つヘミング曲げ(あざ折り)について紹介します。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金加工の製造工程の中に曲げると言う作業があります。一般的に何かを曲げると言った場合連想される角度は90°(直角)だと思いますが精密板金加工の場合、鋭角・鈍角・R曲げ(曲線)までいろいろな曲げ方が出来ます。
その中でもヘミング曲げは鋭角に曲げさらに押し込んで平らに潰してしまう曲げ方です。この曲げ方を使用するメリットとしては折り曲げた部分の板厚が倍になるので補強として。また板金(材料)の板厚が薄い場合切り口がそのままだと怪我をする場合があるのでヘミング曲げを使い切り口を内側に向けると曲げ部分が曲線になるので安全です。
▲ 板厚0.5mmの材料を使ったカバーの製品例です カバーの外周をヘミング曲げしてあります
▲ カバーの内側です 穴の空いた曲げ部分と右側の曲げ部分がヘミング曲げです
▲ 穴の空いた曲げ部分を横から拡大 折りたたむ様に曲がっているのがわかります
▲ ボールペン先端部分の曲げはヘミング曲げ後に段曲げ加工もしています
▲ 板金の切り口が内側になり折曲げた曲線部分がカバーの外になるので安全です
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