
ステンレス(SUS)の表面を磨くバフ研磨についてです。
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「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
バフ研磨とはステンレスの表面処理の一種で研磨をして表面をピカピカにします。高速で回転する布に研磨剤を付けて製品を押しつけながら磨いて行きます。ステンレスは溶接をすると溶接をした周辺部に茶色い焼け焦げが出来ます。そのままでは見た目も悪く製品価値が下がってしまうので焦げを取る必要があります。薬品などで取り除く方法もありますがバフ研磨は全体を磨くことによって焦げも一緒に取り除けます。また形状が複雑な場合は研磨がしにくい部分が出来るので、予め表面を研磨した材料(BA材)を使えば細かな部分まで綺麗に研磨された物を作ることが出来ます。

▲ 下の製品から切取った穴の残材です ステンレス2B(SUS 2B)材の2mm 表面の色はグレー

▲ 上の写真の円盤と同じ材料ですが研磨をするとこの様にピカピカに

▲ ブルーバックで分かりにくいですが表面は物が写るぐらい綺麗に磨かれています
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箱・BOX・ケースの作り方はいろいろです。
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普段の生活で箱の中身は気にしても箱自体をじっくり見ることはあまり無いと思います。中身の取り出し易さ、エコを意識して処分をし易くした物など、良く見てみると用途や使われている材料によって色々な作り方があることに気付き参考になる場合があります。箱・BOX・ケースの四隅、底面から上までの部分を「立ち上がり」と言っていますがこの部分に着目してみました。精密板金加工は板金材料(鉄・ステンレス・アルミ・銅など)で箱を作るので接合部分は溶接・ネジ・リベットなどで固定しますがその作り方は色々です。下の図面の様に横の面に板金の合わせ目が出来る様に加工した場合、立ち上がりが曲げになるので繋ぎ目が目立たず多くの溶接の工数を減らすことが出来るので仕上がりも綺麗です。

▲ 「立ち上がり」(赤矢印)に接合部をもってこない構造

▲ 上の図面通りに作った箱 周囲は全て曲げなので仕上がりが均一で綺麗に見えます
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プレスブレーキ(曲げ加工機)バックゲージの紹介です。
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金属板を曲げる加工機を「ベンダー」または「プレスブレーキ」と言ってます。昔の位置決めは材料に直接線を引いて(キズを付けて)ベンダーの金型がその線の上に来る様に位置を微調整しながら曲げていました。目視と手で曲げの位置を微調整するといった精度の悪い加工から解放されたのが、バックゲージ(突き当て)と呼ばれる曲げ位置を決める補助装置の登場でした。曲げの金型と並行な位置にあって前後に移動します。バックゲージが出たての頃は手動だったので1曲げごとに作業者が機械の裏に回ってハンドルを回して寸法を決めていました。現在はプログラムで幾つもの曲げ工程を記憶して自動でバックゲージが移動するので精度と作業性は各段に上がっています。

▲ バックゲージを立てた状態 (この状態ではバックゲージは機能しません)

▲ バックゲージを下した状態 矢印の先の面に板金材料を当てれば位置が決まります

▲ 実際に板金材料をバックゲージに当てた状態です 上下に有るのが曲げる為の金型

▲ 機械を作動させると板金材料が上下の金型に挟まれて 指定の位置で指定の角度に曲がります
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ステンレス(SUS)製シャーシ(箱・ケース)のステンレス板のエッジ(切断面)処理についてです。
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ステンレスは表面に光沢もありそのままでも十分綺麗なので表面処理(塗装やメッキ)などをせずに使用されることが多い材料です。ステンレス板は板の厚さが薄くなればなるほどカミソリに近い状態になることも特徴の一つです。加工をしたまま切断面に何も処理をしない状態で扱うと人の手や配線などが触れて事故の原因にもなります。そこで、切断面に出来たバリや鋭角な部分をヤスリなどで仕上げて取り除くのが一般的な方法ですが、板の厚みが薄くなると仕上げをすることによって切断面がさらに鋭くなって危険になる場合もあります。その様な場合は切断面が表に出ない様に折り曲げて内側に向けてしまう方法(写真A部)と切断面にカバーを付けてしまう方法(写真B部)があります。単純に仕上げただけの切断面とは違い完全に切断面を隠すことが出来ます。

▲ 矢印A部はステンレス板を写真の様に折り曲げてエッジ部分を内側に向けてしまいます

▲ 矢印A部とB部がそれぞれ板金材料のエッジ(切断面)の処理をしてある部分です

▲ 表側は折り曲げた部分が曲面となり手や配線などが触れても安全です

▲ 矢印B部白い線の様に見えている部分にはステンレス板の切断面を覆う様にカバーがしてあります

▲ 白いカバーを横から拡大して見てみるとステンレス板を挟み込む様に切断面が隠れています
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ステンレス(SUS)の板金材料を使って作ったサーバー用のシャーシ(箱・ケース)です。
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ステンレスは腐食しにくい材料です。光沢もありそのままの状態で十分綺麗なので表面処理(塗装やメッキ)などをせずに製品として使用されることが多いです。下の写真はラック内に数多くが収まるサーバー用のシャーシ(箱・ケース)です。ステンレス板を材料とする場合は外観や内側にキズが付かない様に注意します。また、特に注意すべき所は材料切断面のエッジの処理(バリ取り)です。NCT加工機は「せん断」(引き千切る様な切り方)と言う材料を金型で押し切る加工をしています。打ち抜く表面側はなだらかなカーブが付き切断面の裏側は引きちぎった様なバリが残り刃物に近い状態になります。レーザー加工機の場合はNCTの様なバリは残りませんが、表も裏も切断面のエッジは鋭くなるのでやはりそのままではケガをする可能性は高いです。人の手が多く触れる様な処にステンレス(SUS)を使う場合は十分なエッジ処理を行う必要があります。次回は幾つかエッジ処理の方法について紹介します。

▲ ステンレス(SUS)の板金材料を使ったサバ―用のシャーシです

▲ シャーシにはマザーボードや部品などを固定する為のスペーサーも取付られています

▲ 正面側の左右にはラックに固定する為の金具がついています

▲ このシャーシは一部分ですがこれらに多くの電子部品が取り付けられてサーバーとなります
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