ベンダー(プレスブレーキ)加工機のバックゲージについてです。
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「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
板金材料(鉄板、ステンレス板、アルミ板、銅板など)を曲げる加工機のことをベンダーまたはプレスブレーキと言ってます。昔は板金材料を曲げる時、曲げたい位置に直接線を引いてベンダーの金型がその線の上に来る様に手で位置を微調整しながら曲げていました。(数十年前の話)目視と手で曲げの位置を微調整するといった精度の悪い加工から解放されたのが、バックゲージ(突き当て)と呼ばれる曲げ位置を決める補助装置の登場でした。曲げの金型と並行な位置にあって前後に移動します。バックゲージが出たての頃は手動だったので1曲げごとに作業者が機械の裏に回ってハンドルを回して寸法を決めていました。現在はプログラムで幾つもの曲げ工程を記憶して自動でバックゲージが移動するので精度と作業性は各段に上がっています。
▲ バックゲージを立てた状態 (この状態ではバックゲージは機能しません)
▲ バックゲージを下した状態 矢印の先の面に板金材料を当てれば位置が決まります
▲ 実際に板金材料をバックゲージに当てた状態です 上下に有るのが曲げる為の金型
▲ 機械を作動させると板金材料が上下の金型に挟まれて 指定の位置で指定の角度に曲がります
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ステンレス(SUS)製シャーシ(箱・ケース)のステンレス板のエッジ(切断面)処理についてです。
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前回、ステンレスは腐食しにくい材料で光沢もありそのままでも十分綺麗なので表面処理(塗装やメッキ)などをせずに使用されることが多い材料であることを紹介しました。下の写真は1つのラックの中に数多くが収まるサーバー用のシャーシ(箱・ケース)として丸井工業が加工している製品です。このシャーシに加工したエッジ処理を1つの例として紹介致します。ステンレス板は板の厚さが薄くなればなるほどカミソリに近い状態になるので、加工したまま切断面に何も処理をしないと危険です。そこで、人の手や配線などが触れても大丈夫な様にステンレス板の切断面に出来たバリや鋭角な部分を仕上げて取り除くのが一般的な方法ですが、板の厚みが薄くなると仕上げをすることによって切断面がさらに鋭くなって危険になる場合もあります。その様な場合は切断面が表に出ない様に折り曲げて内側に向けてしまう方法(写真A部)と切断面にカバーを付けてしまう方法(写真B部)があります。単純に仕上げただけの切断面とは違い完全に切断面を隠すことが出来ます。
▲ 矢印A部とB部がそれぞれ板金材料のエッジ(切断面)の処理をしてある部分です
▲ 矢印A部はステンレス板を写真の様に折り曲げてエッジ部分を内側に向けてしまいます
▲ 表側は折り曲げた部分が曲面となり手や配線などが触れても安全です
▲ 矢印B部白い線の様に見えている部分にはステンレス板の切断面を覆う様にカバーがしてあります
▲ 白いカバーを横から拡大して見てみるとステンレス板を挟み込む様に切断面が隠れています
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ステンレス(SUS)の板金材料を使って作ったサーバー用のシャーシ(箱・ケース)です。
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ステンレスは腐食しにくい材料です。光沢もありそのままの状態で十分綺麗なので表面処理(塗装やメッキ)などをせずに製品として使用されることが多いです。下の写真は1つのラックに数多くが収まるサーバー用のシャーシ(箱・ケース)として丸井工業が加工した物です。ステンレス板を材料として加工する場合は外観や内側にキズが付かない様にするなど注意すべき点は幾つかありますが、特に注意すべき所は材料切断面のエッジの処理(バリ取り)です。NCT加工機は「せん断」と言う材料を金型で押し切る様な切断加工をしているので材料の表面側はなだらかなカーブが付き安全ですが、切断面の裏側は引きちぎった様なバリが残り刃物に近い状態になります。レーザー加工機の場合はNCTの様なバリは残りませんが、表も裏も切断面のエッジは鋭くなるのでやはりそのままではケガをする可能性は高いです。人の手が多く触れる様な処にステンレス(SUS)を使う場合は十分なエッジ処理を行う必要があります。次回は幾つかエッジ処理の方法について紹介します。
▲ ステンレス(SUS)の板金材料を使ったサバ―用のシャーシです
▲ シャーシにはマザーボードや部品などを固定する為のスペーサーも取付られています
▲ 正面側の左右にはラックに固定する為の金具がついています
▲ このシャーシは一部分ですがこれらに多くの電子部品が取り付けられてサーバーとなります
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精密板金加工の切り起こし・曲げ・バーリングについて。
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精密板金加工で作られる金属部品は、単体で使われることもありますが殆どの場合が組み立てて使われます。そこで設計者は出来るだけ短時間で組み立てやすくする為の工夫をこらして設計をしています。複数の部品を一つにまとめる為に曲げを多用したり、特殊な切り起こしを使ったり、設計者の工夫が図面から伝わってきます。しかし、時間を掛けて設計をして部品の点数が減り見た目はシンプルになったとしても場合によっては板金加工が複雑になり工程数が増えてしまい逆にコストアップになる場合も考えられます。我々はできるだけコストが掛らない加工方法について図面を頂いてからご提案をさせて頂くのですが、全体が決まってしまった後では変更できない個所が出てきてしまう場合もあります。できるだけ設計の早い段階にご相談頂ければ新しい加工方法なども含めてご提案できると思います。
▲ この板金部品は一枚の板金材料だけで曲げを多用し2か所の接合により出来上がっています
▲ 曲げ、切り起こし、バーリングタップなどが加工されています
▲ 切り起こしはプリント基板を乗せたり、隙間に板金を差し込むなど利用方はいろいろです
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板金材料の表面に文字や記号を印刷する
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シルクスクリーン印刷は、金属材料(鉄板・アルミ板・ステンレス板)の表面に文字や絵を印刷することができます。下の写真はアルミの表面にヘアーライン加工をしてシルクスクリーン印刷で文字を印刷した物です。(ヘアーライン加工とは目の細かいサンドペーパーの様な物を使いアルミやステンレスの表面に細いキズを一定方向に付ける加工)特殊なインクを使った場合を除いてハンコを押す様に金属表面にインクを乗せただけでは、いずれ擦れたり削れたりして文字は消えてしまいます。そこで金属の表面などに文字や記号・絵などを印刷する場合はシルクスクリーン印刷をします。金属材料に印刷をする場合は印刷した物を窯に入れて焼き(熱を加え)インクを定着させるので印刷面を濡らしたり擦っても文字が消えたり滲んだりすることはありません。
▲ 板金材料のアルミ板を使った細長いパネルです
▲ アルミの生地そのままのフラットな感じとは違いヘアーライン独特の風合いが出ています
▲ シルク印刷が完了したパネルです かなり細かな文字まで鮮明に印刷できます
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