NCT加工機の凄いところについてです。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)公式ブログです。
「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
NCT(NC制御付きターレットパンチプレス)はプレス加工の仲間です。NCT加工はプレス加工ですが金型の使い方に特徴があります。一般的なプレス加工は製品に合わせた専用の金型を作る必要があります。NCT加工は基本となる58種類の金型の組合せによって金属板(鉄板、ステンレス板、アルミ板、など)を加工します。NCT加工機に装着する金型の形状は大きく分類すると●・▲・■の三種類。組合せをプログラムすることにより金属板を少しずつ移動して打ち抜く方法で加工が行えます。基本的には金型の組合せにより加工ができますが全てに対応できる訳ではありません。特殊な穴や絞りなど金型の組み合わせで対応ができない場合は金型が必要となります。丸井工業は現在約数百種類のNCT用の金型を保有しています。丸井工業 NCT保有金型一覧(丸井工業HP内で一部紹介)
▲ 材料:保護シートを貼ったアルミ板(1000×2000mm)です 右にあるクランプ(3個所)で固定します
▲クランプは材料を固定した状態で 打ち抜きたい位置へ移動させます(写真は金型で打ち抜いてるところ)
▲加工が終了してホームポジションに戻って来た材料 必要な形に切り抜かれています
▲ NCTの金型(丸型) 上側の筒状の物と下の円形状の物が一対で1つの金型です
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材料は安全と品質を考えて保管しています。
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梅雨に入り局地的な集中豪雨による被害が報道されています。台風や地震も含め自然災害に対する備えは大切です。丸井工業は、その中でも予知が難しいとされる地震に対して大切な従業員と周辺地域の安全が確保できるよう常に準備と訓練を行っています。地震発生で怖いのは物の転倒や落下による下敷きです。工場の中には金型や材料である金属板(鉄板・アルミ板・ステンレス板・銅板)など重量物が沢山あります。転倒してきたら人が支えることは出来ません。金属板の標準的なサイズは3×6(さぶろく)1,829×914mmで、その重さは板厚が0,8mmの鉄板なら一枚約10Kg位になります。まとまれば相当な重さになります。精密板金工場内でよく見かける金属板の保管方法は、壁に立掛たり木枠を利用して水平に積み重ねるなどの方法です。特に怖いと思うのは水平に積み上げた材料です。崩れ出したら一枚10Kgもある数ミリの金属板が何枚も勢い良く飛び出してくるので想像するだけでも恐ろしいです。丸井工業は重量物の転倒防止対策をしています。その中でも金属板の保管は荷崩れやキズ・変形防止の為に自動倉庫を使っています。
▲ 板金材料を保管する自動倉庫です 棚は12段 下から上まで約5mぐらいの高さになります
▲ 下から見上げるとこんな感じです
▲ リフトが指定した棚から材料を搬送してきます
▲ 棚から搬送してきた材料です サイズ1,829×914mm(3×6)が何枚か重なった状態
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レトロな雰囲気万点の加工機・ケトバシの紹介です。
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工場内の一角に古めかしい機械が並んでいます。こう見えても立派に現役の加工機です。「ケトバシ」と呼ばれるこの加工機は昔からあるプレス機の一種で動力源は人間の足が蹴飛ばす力です。工場内を見渡すとコンピューター制御された加工機械がズラリと並ぶ中、鉄色むき出しのその風貌は思いっきりそこだけ時間が止まったかの様にレトロ感が漂っています。ケトバシは力加減も位置決めも人任せのプレス機なのですがこれが意外と凄いのです。金属板を加工する会社なら多分一台ぐらいは工場の中にあると思います。用途にあった金型を装着することによって抜き、曲げ、絞り、刻印などコンピューター制御の加工機では条件が合わず出来ない加工や追加工などケトバシはそれなりにこなせます。見た目は古そうでも大切な設備の一つです。
▲ これがケトバシです 下のペダルを踏み込むと上からパンチが降りる仕組みです
▲ 用途にあわせていろいろな金型を装着します
▲ ケトバシの前に座って人が板金の位置や蹴る力を調節して加工します
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金属板・切断面のバリ処理について紹介します。
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精密板金加工は、金型やレーザーを使って金属板(鉄板・アルミ板・ステンレス板・銅板など)から必要な形を切り取ります。その時、金属板の切り口には「バリ」といわれる指で触ると多少引っかかる様な出っ張りが発生します。バリの処理は工程が進み形状が複雑になってから行うと作業性が悪いので金属板が平らな状態で行います。一般的に行われているバリの処理はヤスリ・エンドレス・バリ取り機といったバリを削り取る工具や機械を使います。これ以外の方法として丸井工業ではNCTの金型を使ってバリを潰すという処理も行っています。
▲ NCT(ターレットパンチプレス)金型を使って必要な形を切り取ります
▲ 矢印の先 白い部分がバリです
▲ NCT加工機内でバリの処理を行った物 綺麗にバリが無くなっています
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金属板の板厚分だけ曲げる加工「段曲げ」についてです。
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金属板(鉄板・アルミ板・ステンレス板・銅板・など)の板厚分だけ段差を付ける曲げ加工があります。階段の様に曲げることから「段曲げ」と呼んでいます。汎用の(標準の)金型を上手く組み合わせて使うことにより専用の金型を作らなくても加工することが可能です。このサンプル加工に使用した段曲げの金型も板厚など曲げられる範囲はありますが汎用型の1つです。
▲ 板厚 1mmの鉄板を使って段曲げのサンプル加工をしました
▲ 段曲げした部品は板厚分の隙間を利用してカバーやパネルの固定にも使えます
▲ 汎用金型なので曲げはきっちり90度では無く多少なだらかになります(ボールペンの先)
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