こんばんわ。
平塚市美術館で”夏の所蔵品展/日常という宝物”が開催されている。コロナ禍で日常を奪われて、初めて知った日常のありがたさ。実は、あたりまえと思っていた日常そのものが宝物なのだ、ぼくらは今、身に染みてそう感じている。
本展ではそのかけがえのない日常をテーマにして、1.STAY HOME(家のあるイメージ) 2. 日常の風景 3. 国内外の風景、の3章構成で、所蔵作品の中から、約30作家、約50点の作品が展示されている。コレクション展なのに、撮影禁止で、ちょっとがっかり。やはり、映像に残しておこないと、ゆっくり、作品を味わえない。ちらしもないので、画像は限られたものだけ。
第1章 STAY HOME(家のあるイメージ)
日常展に相応しい画家といえば石井礼子。ここでも何度か見ていて、印象に残っている作家なのに、なぜかぼくのブログに留めていない。今日、ネット記事で知ったのだが、昨年、お亡くなりになっていたようだ。まだ45歳だったとのこと。もっともっと描いてほしかった。鉛筆描きのようにみえるが、麻紙に割箸と爪楊枝に墨をつけて丹念に描いている。テーマは日常生活が多い。今回は”私の周囲”シリーズからの3点がトップで展示されている。
石井礼子 私の周囲(マイキッチン)
ほかに、山本岳人(入江)、武田倫子(Peep out)など。
第2章 日常の風景
この章には面白い絵がたくさんあったが、まず海老原喜之助から。この夏、東京ステーションギャラリーの特別展、”神田日勝/大地への筆触”で知った画家。馬の絵を良く描いた日勝が影響を受けた一人が海老原。馬の絵をよく描き、エビハラブルーで知られる。
海老原喜之助 曲馬
小関利雄(天の岩戸)、鳥海青児(フラメンコ)そして、木村荘八(ギターを弾く男、鳥海青児)
大観(富士の高嶺)、松尾敏男(コンコルドの風)、平沢重信(時の間)、そして、
佐藤奏生(午後の女達)
第3章 国内外の風景
田澤茂(太陽の街)
堀文子(トスカーナの花野)、高田力蔵(朝霧のノートルダム)、高垣武勝(ベニス・サンマルコの広場)工藤甲人(寂光土)、猪熊佳子(神話の国から)など。
100歳までがんばられた堀文子さんの”トスカーナの花野”はたぶんこの絵だったと思う。
楽しい展覧会でした。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
昼間の酔芙蓉。うっすらとピンク。ほろ酔い。
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