おはようございます。
北鎌倉古民家ミュージアムは、庭園と建物周囲の山紫陽花が素晴らしいが、屋内のあじさい展&尾形乾女展も見逃せない。紫陽花をモチーフとした絵画や陶芸品の数々に加えて、以前、この場所で平成9年に98才でお亡くなりになるまで、絵画と陶芸品の制作をされていた六世尾形乾山の娘、尾形乾女の作品も展示されている。
あじさい展では著名な近現代画家や江戸時代の作品が並んでいる。
杉山寧 花瓶に紫陽花
中島千波 額アジサイ
小原古邨 紫陽花に雀
歌川豊国 当世十歌撰紫陽花
西丸式人 紫陽花屏風
さて、この階段を登って、尾形乾女展へ。乾女は、六世尾形乾山の娘だが、女は窯に入ることならずの時代で、女子美で日本画を学んだ。日本画家となってから、帝展に入選もしている。その大作”楽人の妻”が階段の踊り場の壁に掲げてある。
楽人の妻
風神雷神図屏風
阿弥陀来迎図屏風
朝鮮風俗図屏風
扇面お福
にらめっこ 小倉遊亀にも似たような作品がある。同世代で晩年、二人共、北鎌倉で過ごしている。交流はあったのだろうか。
乾女さん
ぼくはこの作品が好き。十二か月屏風。
もうそろそろ、山百合の季節だなぁ。
尾形乾山六世は弟子のバーナードリーチや富本憲吉に跡をつがせようとしたが実現せず、乾女も七世を継承せず、”乾山”は断絶した。乾女は、後年、60歳過ぎてから、バーナードリーチに薦められ、陶芸作品も製作するようになる。
香合各種
茶碗など
三島茶道具
父、六世乾山の主要な作品は、日本橋三越で個展を開くために全国から集められていたが、開催前に関東大震災でほとんど失った。その衝撃がもとで数か月後、世を去った。一部、残った乾女最愛の品々。
六世乾山の作品 右側の水注はバーナードリーチの作品。
初代乾山の作品もいくつもある。
菱型皿
百合文角皿
交跡写杓立
庭のヤマアジサイも展覧会も素晴らしかったです。明月院の紫陽花と花菖蒲を見たあとは、ここもいいですよ。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で! さて、今日の大谷のリアル二刀流はどうかな。ノーヒッターとサイクルヒットで全世界を驚かして!これは望み過ぎかな。2勝目と16号でOKとしよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます