気ままに

大船での気ままな生活日誌

出光佐三、美の交感/波山・放菴・ルオー 大の里、両目開く

2024-07-18 21:39:43 | Weblog

こんばんわ。

前回も紹介したが、丸の内の帝劇ビル内の出光美術館は、同ビルの建替計画にともない、令和6年(2024)12月をもって、しばらくの間、休館に入る。そこで、この一年はリニュアルまでの”さよなら展覧会”として”出光美術館の軌跡・ここから、さきへ”展が4期にわたり開催されている。次のような内容である。

1期(4・23~5・19) 復刻 開館記念展—仙厓・古唐津・中国陶磁・オリエント
2期(6・1~7・7) 出光佐三、美の交感—波山・放菴・ルオー
3期(7・20-8・25) 日本・東洋陶磁の精華—コレクションの深まり
4期(9・7~10・20) 物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ

1期と4期は是非にと思っていたが、結局、2期も行ってきた。家内が波山の焼き物が好きで、どうしてもというので、新丸ビルの和食屋とセット(笑)で最終日直前に出掛けた。

出光佐三、美の交感—波山・放菴・ルオー”というテーマにあるように、佐三(1885-1981)は同時代の作家たちと交流し、創作活動に寄り添った。その代表格が、陶芸家、板谷波山(1872-1963)と画家、小杉放菴(1881-1964)というわけだ。ルオー(1871-1958)は直接、付き合いがあったというわけではないが、同時代で好きな作家だったようで多くの作品を蒐集している。また本展とは直接関係がないが、鈴木大拙(1870ー1966)との交流もあり、財政支援もし、佐三は東慶寺の大拙のお墓の隣りで眠っている。

ここも山種、根津美術館同様、写真撮影禁止なのが残念。しかたがないので、いつもちらしの写真を載せて、お茶をにごしている。以下、波山・放菴・ルオーの代表作を。

板谷波山

清らな光のなかに優雅な文様を浮かび上がらせた波山のやきものに佐三は惹かれた。

葆光彩磁草花文花瓶 大正6年(1917)

葆光彩磁葡萄文香炉 大正時代後期

彩磁アマリリス文花瓶 大正時代中期

棕櫚葉彫文花瓶 大正3年(1914)

天目茶碗 銘 命乞い (昭和19年)。 出光佐三が波山のお宅に伺ったとき、窯から出たばかりの目の覚めるような作品をこれは傷物だ、と捨てられそうになったのを、特別にもらってきたという。それで、”命乞い”という銘をつけた。

小杉放菴

放菴の作品は佐三の好んだ仙厓和尚の書画に通じるところがある、ほのぼのとした絵が多い。

天のうづめの命 昭和26年(1951)

湧泉 大正13年(1924)

ルオー 

聖書の風景 

大相撲名古屋場所5日目

早や序盤戦の最終日。期待の大の里は元大関・霧島を圧倒し、本領を発揮。両目を開けた。2勝3敗ではあるが、初日の御嶽海戦こそ完敗したが、4日目は平戸海の注文相撲にひっかかり、2日目の若元春戦も惜敗で、そんなに心配することはない。中盤を全勝で乗り切り、終盤を迎えたい。

琴櫻は御嶽海と接戦も2敗目。取り直しでもおかしくなかった。

照ノ富士、5連勝で単独トップ。中盤戦を乗り越えられるか。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


三日後が満月。

コメント (10)
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