下田 義寛 ”白暈”(山種美術館所蔵)
あけましておめでとうございます。
2015年。ぼくにとっては、節目の年。その元旦を無為に過ごすわけにはいかない。5時起床、江の島で初日の出と初富士を観る!昨晩の紅白で、サザンオールスターズの元気の出る歌を聞いたときにそう決めていた。
暗い内は、分からなかったが、江ノ島の東浜に到着すると、東の空は厚い黒い雲に覆われていた。ほんの、わずか日の出のための隙間を三浦半島の上に空けているだけ。わずかな隙間に望みを託し、大勢の人々が海岸に集まっていた。
だんだん、明るくなってきても事情は変わらないどころか、むしろ悪化していった。
初日の出をあきらめて、ふと振り向くと、橋の向こうに、なんと富士山が。山頂にわずかな雲があるものの、りっぱなもの。初富士だ!
初日の出より初富士!と、富士山のよくみえる江ノ島の橋に移る。そして、山頂が朝日に染まり始め、山全体がピンク色に輝くまで、しんしんと冷え込む空気の中で眺めつづけていた。その甲斐あって、素晴らしい、古代稀なる初富士を観ることができた。
橋を渡り切り、江ノ島神社の参道の手前まで行ってみた。大変な混雑だった。実は大晦日、家内と前倒し初詣をしているので(笑)、それから先へは進むまず、東浜に戻った。すると、さきほどの雲間に太陽光が射していた。よし、いよいよ出てくるぞ、と、しばらく待ったが、また、元に戻ってしまった。結局、初日を観たのは、8時過ぎに大船に戻って来てからのことだった。
参道は初詣客でごったがえしていた。
雲間から日が射してきた。いよいよ雲の上に出るかと思ったが、そうはいかなかった。
初日を拝めたのは大船に帰ってきてからだった。
初大船観音さま。まるで初富士のようにうるわしかった。
まずまずの新年のスタートを切れた。今日はこれから鎮守さまに初詣で。明日は博物館に初詣での予定です。