おはようございます。
大報恩寺というより、ぼくには千本釈迦堂の方が分かりがいい。あの、おかめさんのお寺。2011年、初天神でにぎわう北野天満宮に参拝したあと、花街、上七軒の通りを抜けて、千本釈迦堂に到着。すると、大きなおかめ像が迎えてくれる。本堂の建築を担当した大工の棟梁がかけがえのない柱の寸法を誤って切ってしまい、困り果てていたが、妻の、おかめの、”いっそ枡組にしたら”との助言で、無事完成した。しかし、このことが知られては夫のためにならないと上棟式を前に自害した。こんな伝説がある。

本堂は応仁の乱にも焼けず、創建当時の趣きを残す京都最古の木造建築で、国宝である。霊宝館には重文の十大弟子像(快慶作)や六観音像(すべてそろってあるのはこの寺だけとのこと)、千手観音、国宝の本尊厨子と天蓋、本堂棟木と棟札などがある。
国宝・本堂

東博で開催中の京都・大報恩寺/快慶・定慶のみほとけ展では、報恩寺の秘仏本尊、行快(快慶の弟子)作の釈迦如来坐像、快慶作の十大弟子立像、肥後定慶(運慶の弟子)作の六観音菩薩像などそろって見られる。ぶら美でも本展が紹介されたので、その画像をもとに振り返ってみたい。
本尊の釈迦如来像と十大弟子像は、お寺では離れ離れになっているが、ここでは、以前のように一堂に会している。

寺外初公開の秘仏、釈迦如来像(行快作)

ぽっちゃり、つり目が行快の特徴とか。

釈迦の十大弟子。快慶工房が制作した。運慶の弟子も手伝った。

快慶自身が彫ったのはこの仏像。


快慶派の特徴。丸い頭で理想形。

運慶派はでこぼこ頭でリアル。

そして、肥後定慶(運慶の弟子)作の六観音菩薩像。


聖観音さまだけ撮影OK。



すばらしい展覧会でした。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!