文化の日、第二弾です(笑)。
十八世中村勘三郎七回忌追善公演、芸術祭十月歌舞伎(昼の部)を見に行ったのは十月十七日。翌日、本ブログで七之助がお譲吉三を演じた三人吉三巴白浪を紹介した。今日は、二つ目の演目、勘九郎の大江山酒呑童子を紹介したい。今回の筋書きには舞台写真が豊富に載っているので、歌舞伎役者の姿をたくさんお見せしまする。
芸術祭十月大歌舞伎
十八世中村勘三郎七回忌追善公演
あらすじ
舞台は大江山。そこに住む鬼神が夜な夜な現れて女の肉を食らい怖がられている。そこへ、鬼神退治のため、山伏姿に身を変えた、源頼光(扇雀)主従(四天王。錦之助、歌昇、隼人、いてう)がやってくる。酒がなにより好きな鬼神こと酒呑童子(勘九郎)に熊野権現から賜った神酒を飲ませ、酔った隙に打ち取ろうという魂胆。”松風なるか笛の音か、声すみ渡る谷川や”で酒呑童子が登場。
熊野権現童子はこれを呑んで、楽しく舞い踊り、ついには酔い潰れ、ふらふらと寝所に戻る。そこへ童子にさらわれた濯ぎ女たち(児太郎、種之助、高麗蔵)がやって来て、大江山での辛い仕打ちを頼光らに語る。そして、討ち取ってほしいと寝所に案内する。
夜更けて、ここは酒呑童子の寝所である鉄の館。鉄の扉を開けると、酒に酔った鬼神が姿を現す。そして、事情を知った鬼神が激怒し、両者の激しい戦いがはじまる。しかし、毒の入った神酒には抗えず、通力を失なった鬼神はとうとう、とどめを刺されるのであった。
酒呑童子、実は大江山の鬼神(勘九郎)
源頼光(扇雀)
平井保昌(錦之助)
濯ぎ女若狭(高麗蔵)
それでは、これで幕といたしまする。