おはようございます。
出光美術館に仙厓さんが来られているというのでご挨拶に行ってきたのは、十三夜前日だった。二年前にはここで”大仙厓展”があって、そのときは、出光コレクションだけではなく、仙厓さんのホーム、福岡市美術館と九州大学文学部コレクションも併せて展示というまさに大展覧会だった。今回は自前のものだけだが、95点も勢揃いで、十分、楽しめた。ぜひ、どうぞとおすすめしたいところだが、展覧会はもう終わっています。仙厓展の感想文はこれまでいくつも(たとえばこれ)載せているので、今回は簡単に。
第1章は長寿は天からの授かりものということで、老人賛歌の作品が並ぶ。賛歌といっても、画賛には老のすさみがずらりと並ぶ(笑)。たとえば、老人六歌仙画賛では、”しわがよる ほくろができる 腰が曲がる ひげは白くなり 手はふるえ 足がよろつき 歯はぬける 目はうとくなる・・・聞きたがる 寂しがる 出しゃばりたがる 世話焼きたがる、・・またしても 同じ話に 子を褒める 達者自慢に 人は嫌がる”(爆)でも、描かれている老人はみな明るい。仙厓さんのメッセージは”老いを恐れず、悲しまず、前向きに、明るく、生きよう!”
双鶴画賛 出光佐三、病床中の最後のコレクション
第二章 力を尽くせば、必ず報われる
ここでは、おなじみ仙厓傑作選がずらりと並ぶ。
指月布袋画賛 出光コレクション第1号
〇△×
最晩年の”牡丹画賛”もここ。”うえてみよ花のそだたぬ里もなし 心ろかたそ身ハ卑しけれ” 88歳の生涯を振り返り、仙厓さん、最後のメッセージ。
第3章 楽しき思い出よ、いつまでも/書画巻をめぐって
書画巻(一部)
猿こう捉月画賛
第4章 悠々自適な隠居暮らし/旅行三昧・趣味三昧の日々
仙崖さんは、現横浜市南区の、お寺の月船和尚の下で修業し、印可を受けたあと、美濃へ。その後、38歳のとき、栄西が開いた、日本最古の禅寺、博多の聖福寺の住職になられた。(ぼくと同じく)60歳前後に隠居し、88歳で亡くなる。30年近くの隠居生活を自由気ままに遊んだ。各地を旅行し、和歌や俳句を詠んだり、もちろん、絵も描いて、茶の湯まで親しんだ。そうそう、お相撲や大道芸まで楽しんだようだ。ぼくも、あとどれくらい生きるかわからないが、仙厓さんを見習って、いろいろ遊びたいと思う。
第5章 愉快なり、友との日々
涅槃図 生前葬かな(笑)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!