おはようございます。いい天気になりましたね。
先日、箱根仙石原のすすき草原の見物に行ったときに、小涌谷に廻り、若冲と蕪村/江戸時代の画家たち展が開催されている岡田美術館に寄ってきた。
展覧会の目玉は、83年ぶりに再発見された若冲の”孔雀鳳凰図”。1755年頃に描かれたもので、広島藩主浅野家が所蔵していた。1933年に重要美術品に認定されたものだが、その後行方不明になっていた。それが、今年1月に見つかり、岡田美術館の所蔵となり、4~5月の動植綵絵が勢ぞろいした東京都美術館の”若冲展”で初公開された。ぼくも2、3時間待ちで、二度、行っているが、やはり本家でくつろいている孔雀と鳳凰を見たかったのだ。
それは、2階の、2014年に話題となった歌麿の”深川の雪”が展示されていたコーナーに大事そうに飾られていた。 30幅の”動植綵絵”に先駆けた作品とみられている。大きさも、図柄も、動植綵絵の”老松孔雀図”、”老松白鳳図”によく似ている。いかにも若冲という素晴らしい絵で、しばらく、ぼぉーとして眺めていた。
孔雀鳳凰図
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さて、あとの若冲作品は、ここではなく、4階まで行かねばならない。そこに、花卉雄鶏図、三十六歌仙図屏風、月に叭々鳥図、笠に鶏図など6点ある。岡田美術館所蔵のものだけの展示となっている。
花卉雄鶏図
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三十六歌仙図屏風
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蕪村も、桃林結義図、関帝像、大極負薪図、飲中八仙画帖の4作点のみ。
桃林結義図
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加えて、江戸時代の画家として、応挙、池大雅、芦雪、蕭白らの所蔵作品が所狭しと展示されいる。
と以上が特別展の作品であるが、実は、大部分の時間は平常展の方で費やしてしまった。もう四度目だから、常設は、さらっと行こうと思っていたが、そうはとんやがおろさなかった。一階の中国陶磁からもう足止め。いきなり名品展示コーナーで時間をとられてしまう。明時代、景徳鎮窯のものから、縄文土器、埴輪、銅鐸などいいものが並ぶ。そして、次の宋時代のコーナーでは北宋、定窯の白磁瓶や南宋、建窯の油滴天目茶碗。さらに、お目当ての北宋、汝窯の名品、青磁鉢。今までは、説明もなく、ひっそりと片隅に展示されていて、おかしいなと思っていたが、今回は堂々と飾ってあった。汝窯青磁の特徴やその稀少性などを綴ったプレートを掲げていた。今回も”雨過天青”のうつくしい青色をみせてくれていて、うれしかった。写真がないのが残念。こんどはカタログに載せてほしいと思う。絵ハガキでもいいから是非。汝窯の青磁は、日本ではいくつもないのだから。
そして、二階の日本陶磁。ここでは、岡田美術館所蔵の古伊万里が勢揃いしていた。はじめて展示するものも多いらしい。先だって、有田に行ってきたばかりだから、よけいうれしい。そういえば、まだ有田旅行記を書いていない(汗)。奈良・伊勢志摩の前に行った旅行なのに、急がねば。古九谷様式、柿右衛門様式、鍋島焼とグループ分けして、展示されていて、ここだけでも3,40分はとられてしまった。京焼も良かったしね。
そして、三階は日本絵画。これはもう簡単にしようと。でも北斎の浪千鳥だけははずせないと(汗)。でも、ついつい、見惚れてしまうが、急いで4階に向かった。ここで前述の特別展を見たのでした。もう、二時間はたっている。
通常の美術館の特別展入場料の二倍の値段だが、三倍以上の展示品で文句はいえない。四度目の訪問も大満足だった。さて、五度目の訪問はいつになるかな。
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それでは、みなさん、今日も一日、足湯でもつかって、お元気で!