今日は神田祭を楽しんできた(汗)。そのことを書こうと思ったが、書きっぱなしで、出掛けてしまった、昨晩の落語特選会の記事が先と思い、つづきを打ち始めている。
近くのホールで開催された爆笑特選落語会。大ホールなら当日券OKだろうと、前売りは買わなかったが、何とかいい席がとれた。ほとんど満席。さすが、文珍。文珍以外にも、白酒、花緑、三三と実力派を揃え、十分、楽しませてもらった。
前座は上方の桂文五郎。文珍のお弟子さんで、演目はお馴染みの”阿弥陀池”。どんな物語?今日は酔っぱらっていて、書くのがめんどうなので、米朝で聞いてください。
そして、柳家三三で茄子娘。三三は鎌倉芸術館の常連で、ぼくもここで聞くのが三回目。小田原の出身。当地、鎌倉に相応しい演目で、戸塚宿から一里ほど入った鎌倉山のお寺の和尚の噺。茄子が大好きで、自分でも栽培している。ある夜、蚊帳の中にうつくしい女が現れた。茄子の精だという。いつもサイ(妻)にしてやると言われてましたので・・サイ(菜)と言ったつもりだが・・・むにゃむにゃ、そのとき雷が落ちて・・和尚としてやってはならないことをしてしまったと、旅に出る。5年後、戻ってみると親はいないが、子供がいる。親はなす(無く)とも子は育つが落ち。
柳家花緑は”井戸の茶碗”。高麗の井戸茶碗が最後に登場する古典落語。馬鹿正直の三人、裏長屋に住む浪人(うつくしい娘がいる)、くず屋清兵衛、そして、細川家の家臣の独身の武士。馬鹿正直較べで笑わせる、明るい人情噺。
桃月庵白酒の”喧嘩長屋”。大相撲の満員御礼をマクラに。ちょいとしたことでふくれる妻。夫婦喧嘩がだんだん大きくなり、仲裁に入る大家さん。ところが、それが雪だるまのようにますます大きくなり、喧嘩長屋に・・・面白そうだと覗きにきた人が・・満員御礼ですと断られる。はじめて白酒を聞いたが、とても上手で、フアンになった。
そして、トリは文珍。観客の多数を占めるボケ始めた年齢層を対象にした演目(爆)。”憧れのホーム”。半分ボケている老夫婦の会話で笑わせる。みんな自分たちのことを笑われているのに、文珍のほのぼのとした雰囲気にだまされて怒れない。たとえば、こんな会話。おじいさん、目の検査をしますよ。これ、輪が左が切れているもの、どこが切れているでしょう。左。よくできました。こちら上が切れているのは。上。でも、おばあさん、答えを初めからいっているんじゃないのかい。よく、聞こえているのね、安心したわ。今日は耳の検査よ!おじいさん、隣りの家が老人ホームに引っ越ししたようよ。5千万円だって。うちも、三食付、介護付きのところへ移りましょうよ。・・・銀行強盗をして、刑務所に入る予定が、失敗して、逆に、警察から防犯訓練の一助となったと表彰される。
ああ、落語は面白い。