マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「敏感な子」は「早くしないと!」が苦手、ゆったりタイム&「自分で何とかできる感」を培う大切さ

2017年06月10日 | ハイリーセンシティブチャイルド

さて、今日から夏休みが始まりました!

今日は、一昨日昨日と起こった出来事をつづらせてください。

 

改めて、こういった「敏感な性質」を持つ子が、

日々、学校などの集団生活で過ごすには、

かなり頑張っているんだろうなと思わされましたよ。

 

感情を出せる時や場、

ゆったりとできるダウンタイムを、

大切にしてやりたいですね。

 


一昨日の出来事

リサイクルの回収は、一週おきの、だいたいお昼頃なんですが、

なぜか一昨日は朝8時にトラックの音がし始めました。


トラックの後ろに投げ入れるリサイクル品を潰すガー、ゴーという音が

静かな朝の住宅街に響きます。

 

「はっ、まさか!」と窓の外を見ると、見慣れた青いトラック。

 

「うわっ、ウソっ! ○○(三女)!○○(次男)!リサイクル~~~~!手伝って~!」

 

そう叫びながら、全速力でバルコニーに向かい、

山積みのリサイクル品を運び始めます。

 

運びながら、髪に巻いたカーラーを床に投げつけ、

サンダルひっかけ(すみません、2回往復中の1度は裸足)、

トラックへまっしぐら。

回収者の方が、「おはよう!」と笑顔で

息を切らす私の手から、リサイクル品を受け取ってくれます。

 

再び玄関に戻り、三女と次男がデッキから移動してくれたリサイクル品をもうひと往復。

両手いっぱいに残りのリサイクルを抱えた三女も後ろから走ってきて、

トラックに投げ入れます。

 

「ママ、カーラー、まだ2つぶら下がってる・・・」と三女に笑われながら、

「ふ~、間に合ってよかったあ。

1日逃すとバルコニーのリサイクル品置き場が大変なことになるのよねえ」

と言い玄関に戻ると、次男7歳が涙をぬぐっています。

 

(泣いてる次男にちょっとびっくりしながら)

 

私:・・・。そっかあ、びっくりしたよね。


抱きしめてやります。

 

次男:僕、こういう気持ち好きじゃなくてね・・・。

 

私:急いで何かをしないといけない!って焦る気持ちって、

胸やお腹がぎゅっとなるよね。

今度はリサイクル、朝早く出しておくといいね。

よし、学校行く準備しよう。スイカ食べた?美味しかったでしょ。

 

そう肩を抱きながら、ダイニングに戻って朝ごはん。

甘くてジューシーなスイカを食べるうちに、気持ちも戻り、

三女ときゃっきゃとふざけあいながら、登校していきました。

 

 

 

昨日の出来事
そして昨日の朝、

私は学校の先生にプレゼントを包み、

三女と次男はカードを作ります。

 

お礼の言葉を書き終わり、

どんな絵を描こうかなあと考えながら、

「ああ、もう時間がないよー」と涙をぬぐい始める次男。

 

「いつも学校へ行ってる時間までも40分あるけど、

本当は9時までにいけばいいんだからね。

そうするとほらまだあと、1時間もあるよ。

お弁当も用意したし、あとはリュック背負って学校へ行くだけ。

1時間たっぷり使えばいいのよ」

 

そう伝えると、少し安心したように、

スタンプを持ち出してきてどれがいいかなあと選び、

スタンプと絵をあわせて色を塗りとカードに向かいます。

 

チョコレートを添えて。

 


アーロン氏のあげるHSPやHSC の特徴にすっぽり

次男は朝、普段より少し遅く起きたときなども、

「時間がない」と泣くことがあります。

 

HSPやHSC という言葉を考案した心理学者エレイン・アーロン氏のあげる特徴項目に、

ホンとすっぽり当てはまります。

HSP診断:

(http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.htmlより)

・感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう

・他人の気分に左右される

・すぐにびっくりする(仰天する)

・短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう

・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ

・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる

・ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。

・あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる

・生活に変化があると混乱する

・同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる。

 

HSC診断:

(http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsc.htmlより)

・すぐびっくりする。

・わたしの気持ちをよく察するように感じる。

・大きな変化にはうまく対応できない。

・完璧主義なところがある。

・ものごとを深く感じとる。

 

学校などの集団生活は、

「たくさんのことが周りで常に起こり」

様々な「他人の気分」が渦巻き、

「時間どおりにしないと!」という状況にも常にさらされた環境ですよね。

 

「敏感な子」たちは

周りの「しなければならない」にも「敏感」ですから、

気持ちを訴えることはせず、じっと我慢して頑張ってと、

かなり無理している部分ってあるんだろうなあと、しみじみ思いますよ。

次男も、学校では一切泣くことがありません。

 

 

 

「敏感っ子」の生活について我が家で気をつけていること

・「急がないと!」を減らす

三女と次男がまだ寝ている時刻に家を出る「高校生組み」は、

猛ダッシュで車へ駆け込むこともありますが、

(長男、ベッド→朝食→車まで「5分」の記録あり)、

三女次男の小学生組みは、

朝は遊ぶ時間もあったりと結構ゆったりしていています。

 

・ゆったり過ごダウンタイムを大切にする

1人でレゴやらピアノひいたり。

 

また学校が終わっても、

サッカーや陸上の練習に抜ける以外はほとんど毎日、

近所の子達と暗くなるまで庭やら森やらで遊んでいます。

私は、5人の送り迎えに出たり入ったりですが。

 

 

・「急がなくていいように何ができるかな?」と計画準備時間を取る

できる範囲で。

少しでも「さて・・・」と前もって考えておくと、

5分、10分と余分な時間を手に入れられます。

年齢が上になるにつれ、一緒に考え動いていくといいですよね。

 

同時に、
・「時間に遅れても挽回可能」体験も少しいり混ぜる

それほど「時間どおり」が大切でない場合は、

「少し遅れても、取り返し可能」という体験も、

ちょこちょこ入れ混ぜるようにしています。

10分差ぐらいでばらばらと集まるサッカーのワーミングアップなども、

5分遅れたって大丈夫ですから。

 

遅れてしまっておきた問題を、

自分で解決するといった体験もいずれしていくといいなと思っています。

 

 

上の子達も、大なり小なり、

こうした「敏感な性質」を持っていましたが、

年齢を重ねるにつれ、和らいでいきました。

 

なるべく「早く!早く」とならない環境や気持ちを整えたり、

普段の頑張りを回復するゆったりした時間を持つよう心がけつつ、

自分で計画準備をしたり、状況を解決したりと、

「自分で何とかできるんだ」といった感覚を培ってやるのが大切、

そう思います。

できる範囲で、工夫していきたいですね。

 

 

我が家も夏休み始まり、これから3ヶ月近く、

四六時中顔を合わせますし、

思い出していこう、そう思っています!

 

さて、

これから「継承センター」で生徒たちの発表会です。

夏の終わりに、生徒さん&スタッフの方々に再会できるのを楽しみにしています。

これまで思い、実践してきたことを、ますます展開していくことのできる場へ、

秋からスタッフとして加えていただけることが、とても嬉しいです。

「敏感っ子」への配慮も、心がけていきます。

 

みなさん、楽しい週末を!