他州の義母とスカイプ。
ラップトップを持って、家中のクリスマスデコレーションや、料理を見せてくださる。
真っ白な壁に真っ白なカーペット、隅から隅まで完璧と言えるほど整頓された家。
テーブルクロスや壁掛けにも、手作りの刺繍が施され。
夫さんへのプレゼントの手作りセーターも難しいスティッチが入り組み、
過去にも子供達に、驚くほどささっとセーターを編んでくださったのを思い出す。
テーブルの上には、高級レストランを思わせるセットが並べられ。シルバーウェアがまぶしく輝いている。
初めて作ってみたのよ、というデザートは、大きなガラスの器にベリー各種ののせられたイチゴのババロア、
「クイーン・フィンガー」の縁取りが素敵。
家族皆、子供達なんてそれこそあんぐりと口開けて、うっとりと見とれるひと時。
スカイプが終わり、しばらく周りを見回し、夢から覚めたような目をして長女13歳、まずは、は~~~と、ため息。
ママもさ~、ああいう刺繍とかさ、デコレーションとかさ、どうかな、してみるっていうの。
そんなことを口走っている。
そこへ、夫。
パパもね、もう随分前に、諦めたんだよね。ママのパッションは、どうしても、そこにはないみたいだからね。
夫へ、諦めてくれて、ありがとう。私なりのパッション、追及するから!
子供達、叶わなかった夢、自分達で叶えてね!