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ハイリーセンシティブな人や子供はちょっと異なるプロセスの仕方を持つ?脳についての研究3つ

2016年04月26日 | ハイリーセンシティブチャイルド

ハイリーセンシティブな人々は、知覚する対象を「ちょっと異なるやり方」でプロセスしていると示す研究を3つ紹介します!

 

1.心理学者Jadzia Jagiellowicz率いる研究によると、被験者にHSP(ハイリーセンシティブパーソン)の診断を施し、その後、HSPとHSPでないグループに、わずかに異なるふたつの絵を見せ、fMRIを用い、それぞれの脳の働きを比較したといいます。すると、HSPの方が、微妙な違いをもとらえようとし、知覚において「複雑さや詳細を考慮する脳の箇所(*)」が、より活性化していたといいます。HSPは、深く複雑なプロセスに関わる脳の部分をより用いる傾向にあると結論付けられています。

(*)i.e. right claustrum, left occipitotemporal, bilateral temporal and medial and posterior parietal regions as well as in the right cerebellum

 

 2.エレイン・-アロン氏率いる研究チームが、アジアと米国で生まれ育ったHSPとHSPでない人々に、属する文化によって難しいとされる知覚的タスクを与え比較してみたそうです。例えば、アジア人により個人的価値観を期待する課題、米国人により集団的価値観を重視する課題など。すると、HSPでない人々は、文化の違いのために難しいとされるタスクに向き合う際、「より努力」する必要があったのに対し、HSPの脳は、何ら「より努力」していると示さなかったとのこと。それはまるで、文化的な期待を超えて、物事をより深いレベルにあるべき姿として捉えているかのようだったとしています。

つまり、表面的な文化的枠組を超えたレベルで、対象に向き合い捉えようとする傾向にあるということですね。

 

3.社会心理学者のBianca Acevedo氏の率いる研究では、HSPとHSPでない人々に、見知らぬ人と愛する人の様々な表情の違いなどの写真を見せたところ、「1」のJagiellowicz氏の研究と同じように、HSPは「複雑さや詳細を考慮する脳の箇所(*)」をより活性化させたとのこと。その上、「島皮質(insula)」の活性化もより見られたとのこと。島皮質とは、内面的な状態、感情、身体的様子、外面的な出来事について瞬間瞬間に知ることを統合し、今私達が何に気づいているかを知ることを促す箇所とのこと。HSCやHSPが、外面や内面の動きに敏感なのもこうした脳の機能が関わっているのだろうとのことです。

 

 

 

「何でこの子って、ちょっと周りと違う感じ方や気づき方や反応の仕方をするんだろう」と感じていたのも、こうした「脳の機能からして違うんだ」と思うと、何だか腹が据わるというか、すっきりします。では、どう付き合っていけばいいのか、どう伸ばしていけるのかと動き出せますね。

人口の20パーセントにこうした人々がいるというのも、人類の生存に必要だったため、といった説もあるようです。またまとめていきたいです!

こうした「脳の多様さ」を、生かし合えるといいですよね。

 

 

 

さて、今日は各党の大統領候補を決める選挙のため、小中高休み。

子供達と雑用に走り回る一日となりそうです!

みなさん、今日も良い日を!


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