ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその189-ポプコンを振り返って。

2015年12月25日 | 歌謡曲
記憶に残る曲。

今や音楽はダウンロードブームである。
好きな楽曲を試し聴きしては、携帯等にそれをダウンロードする。
CDの売れ行きが悪いのは、このダウンロード販売が原因だろう。
しかし、このような方法が無かった十数年前は、CDを買うのが当たり前だった。
CDは売れた。
国内の歌手でも、数百万枚売り上げたものもある。まさに世界クラスの売り上げだ。
だが、残念なことに、今もそうだが、CDが売れていた時代からそれは始まった。
音楽の使い捨てだ。
ちょっと興味を引く楽曲があれば、CDを買う。それに飽きるとまた次のCD。
これにより、その頃から「記録に残る楽曲の売り上げ」はあるものの「記憶に残る楽曲」がなくなってしまった。
三十年以上前、久米、黒柳の司会で有名な「ザ・ベストテン」が全盛の頃は、楽曲の売り上げでは今にかなわないものの、記憶に残る楽曲は沢山あった。
また、それ以前の歌謡曲全盛の時代も、楽曲の売り上げはさほどでもないが、記憶に残る楽曲は沢山あった。
先日久しぶりに「ポプコン」のCDを聴いた。
「ポプコン」とは、1960年代~1990年代まで行なわれていた、ヤマハ主催のアマチュア音楽家のコンテストである。
それは時代が近くなるごとに、プロミュージシャンへの登竜門的役割を果たしていた。
そこから生まれた楽曲は「ニューミュージック」と称され、大変流行した。
音楽家の中には、この「ニューミュージック」と言う名称が嫌いで、否定する人達もいた。
今回久しぶりにポプコンのオムニバスCDを聴いて思った。今よりはるかに楽曲の完成度が高い。
詞もすなおに、自分の言いたいことを「等身大」で訴えかけている。
ポプコンが流行っていた当時、私はポプコンの事を馬鹿にしていた時代があった。
ポプコンの仕組みは、ヤマハ加入店での一次予選、ホールを借りた二次予選、そして各地域の決勝大会となり、決勝大会でグランプリに選ばれるとつま恋での全国大会に出場できる。
そして参加者は、大会が進むにつれて、プロの編曲者がつき、アマチュアの作った曲をオーケストラアレンジなどにしてしまう。
私はこのような事が嫌いで、ポプコンを嫌っていたのだ。最終的にはアマチュア本来の良さが無くなってしまうから。
しかし、前述したように、記憶に残る楽曲がなくなった今、ポプコン参加の楽曲はいくつか記憶に残るものがある。
今さらながら、何か教えられたような気がする。
ミュージシャンになっても、楽曲が売れなければ意味が無い。確かにそうであろう。
だが、この辺で記憶に残る楽曲を作ることに、今のミュージシャンは専念したほうが良いと思う。
今の楽曲は、どの楽曲も似たメロディである。詞も本当に自分の言いたいことを歌っているのか疑わしい。

「記憶に残る歌」いつか、誰かが作ってくれるのを期待したい。

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2 コメント

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Unknown (映画マニア)
2016-05-21 18:27:55
夏を感じる毎日になりましたが三浦さんお変わりありませんか(^∇^)映画マニアです

沢山の更新に感謝しております
この度熊本で地震があり、熊本出身の私は実家に帰省しておりました

私の実家は被害は少なかったのですがまだまだ不安な生活を強いられている皆様を見ると辛く悲しいです。

微力ながらのお手伝いをして昨日東京に戻ってきた所です

その間も三浦さんのブログに癒されながら、また映画鑑賞できる作品が増えて前向きに頑張れそうな気がしてます^_^

また改めて作品を鑑賞したら感想入れさせて頂きますね

追伸、今日三浦さんが紹介して頂いた『海街diary』が放送されます
大好きな作品、楽しみに再鑑賞したいと思います(^O^)
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コメントありがとうございます。 (ダーリン三浦)
2016-05-21 22:51:07
コメントありがとうございます。
映画マニアさんの実家は熊本だったのですね。
今回の件について、お見舞い申し上げます。
私のつたないブログでも、映画マニアさんのお役にたてているとは大変光栄です。
また映画を観られましたら、ご感想お待ちしております。
お体ご自愛ください。
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