ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその312-なぎら健壱

2018年03月12日 | 歌謡曲
見直されるべき貴重な人物。

1960年代後半、かっての日本に爆発的なフォークソングブームが巻き起こった。
ベトナム戦争への反戦や、自由を謳歌する青年達が、各地でライブを行なったり「中津川フォークジャンボリー」と言う、日本で最初の屋外コンサートを開いた。
まさに「フォーク隆盛期」であった。
そんな中に若き日の彼がいた。なぎら健壱である。
彼を一躍有名にしたのが、シングル曲「悲惨な戦い」であろう。
この楽曲は、国技館での相撲の最中、力士のまわしが落ちてしまい、それを巡る光景が、滑稽に歌われている。
しかし、歌詞の内容に問題があったため、楽曲は即放送禁止、長く日の目を浴びることはなかった。
なぎら健壱といえば、この「悲惨な戦い」であったり「下町評論家」であったり、常にこのような事柄で、メディア出演することが多い。
「下町の酔っ払いオヤジ」的な印象が強い方も多かろう。
しかし、彼は「カントリーミュージック」と「日本フォーク史」については、一目置かれる存在なのた。
不定期にNHKのBSで放送されてる、青春のフォーク番組では、毎回、アルフィーの坂崎と二人で、日本のフォーク史を語ってくれる。
その内容はとても濃く、聞いている者も納得できる内容となっている。
カントリーミュージックにおいてもそうだ。
以前私は或る雑誌で、なぎら健壱のカントリーの知識は日本一である、と言う記事を読んだ。
それ以来、彼に対する私の見方は変化した。
何故これほどの人物が、その知識を良い意味で「レガシー」として残していかないのか。
いや、テレビ等のメディアが、何故それを取り上げないのか。
まったくもって、もったいないことである。
今日もなぎら健壱は、下町の魅力をつたえつつ、ビールをあおっているのだろうか。
下になぎら健壱がギターテクニックを紹介する画像を貼った。
彼のかっこよさを認識して欲しい。


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