ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその229-ザ・クロマニヨンズ

2016年05月28日 | ロック
変わらないかっこよさ。

初心忘れるべからず。
初心を貫徹して生きてゆくことは、人生にとって並大抵のことではない。
時を削り取り、先へ進むにしたがって、人は変化を求められる。
また逆に、変化を求める人もいる。
音楽の世界も同じである。
近年、長寿バンドが増えてきて、私も全てのバンドを聴いているわけではないが、それらのバンドのサウンドは変化しているだろう。
短期間の活動ではあったが「ビートルズ」も初期から後期にかけては、サウンドが大きく変わっている。
「プリーズプリーズミー」を演奏していた彼らが「アビイロード」と言うアルバムを誰が製作することを予想したであろう。音楽を純粋に考えていくと、私は彼らの変化は正しいものと思っている。
長寿バンド世界一である「ローリングストーンズ」も、またしたりである。彼らも大きな振幅を繰り返しながら、バンドのサウンドを変化させてきた。
私自身も「ダーリン三浦と横浜シューシャンボーイズ」で音楽活動をしていたとき、やはり五人のアンサンブルでは足りないと言うことを経験した。
私が作詞、作曲してきた音楽は、後年になるほど「楽器」を多用しなければ、納得のゆく楽曲として発表できないと思っていた。
それは私が「ロック」と言うジャンルを意識せず「音楽」自体を制作したかったので、当然の結末と言える。
しかし、世の中には前述した「初心貫徹」を体言しているバンドがいまだにいる。それも日本にだ。
そのバンドの名前は「ザ・クロマニヨンズ」である。

「ザ・クロマニヨンズ」遡れば1985年、甲本ヒロトと真島昌利が結成した「ブルーハーツ」が元素となる。
ブルーハーツ解散後、甲本と真島はTHE HIGH-LOWSを結成。その後解散、現在の「ザ・クロマニヨンズ」となる。

甲本は少年時代「セックスピストルズ」に憧れ、自分でもミュージシャンになることを夢に見ていたと言う。
以後、彼は自分の夢を真島をパートナーとして果たし、現在に至る。
とにかくいくつバンドを解散し、結成しても、演奏する音楽はストレートな「ロックンロール」ばかりだ。
インテリぶって、前衛的な音楽を制作することもしない。
また歌詞も、常に攻撃的メッセージのあるものばかりだ。近年のJ-POPに見られる「手を取り合って仲良くなろう」的なやわな歌詞はない。
彼らは誰にも、迎合しないし、媚びることもしない。自分たちの思った事を、歌詞、メロディーに乗せて唄ってゆく。
甲本ヒロトも既に50歳を過ぎている。熟年域の人生のなかで、彼はまだ「ロックンロール」演り続ける。
ステージでは飛び跳ね、腹の底から声を絞り出す。
これがすこぶる「かっこいい」
私は「かっこいい」と言う言葉を、最高の褒め言葉として使用している。
彼らの、筋金が「ピン」と通った音楽性には感服する。
いくつになっても、この「かっこいい」「ロックンロール」を続けてもらいたい。


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