ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその325-スリービルボード

2018年05月19日 | アメリカ映画
人間の業を感じる一本。

母の愛。
人類で最高、最強のものであろう。
人は女に生まれた後、母となる。
母となった女は、自分のポテンシャルを超える行動を起こす。いや起こせるのだ。
母の偉大さは、ここにある。
それは、だいたい多くの子供が実感できるはずである。
本日紹介する映画は「スリー・ビルボード」
母の愛、人間の業に訴える傑作である。
ストーリーを紹介しておこう。

ミルドレットは、自分の娘を殺された過去をもつ女性。
彼女はある日、未知沿いの朽ち果てたビルボード(広告看板)を見かける。
彼女の娘が殺された事件は、未だ未解決のまま。
そこで、彼女は、その事件に対しての、自分の意見をそのビルボードに掲載することにする。
このことは、すぐに地元で話題となり、警察に対しての挑発的な表現について、地元警察と関係をこじらせることになる。
ここから、彼女と、地元警察との攻防がはじまるのだが..........

この作品が凄いのは、人間の「業」に対する肯定だろう。
人間が、素直に、自分に正しく行動すればこのようになる、と言うことを飾り気なしで表現している。
特に「母」と言うものの辛辣な「愛」をストレートに表現している。
その濃密な作り、物語の展開と言い、私は文句の付け所がない作品だと思う。
この映画は、本年アカデミー賞で、主演の「フランシス・マクドーマンド」が主演女優賞を獲得している。
彼女の演技で、印象深いのはコーエン兄弟の代表作である「ファーゴ」の刑事役であろう。
彼女の演技は、もちろん素晴らしいスケールで完結している本作である。
近年、是非観るべき作品として、推奨したいものである。
まだ観ていらっしゃらない方は、是非観ることをお勧めする。

2017年、アメリカ製作、カラー、115分、監督:マーティン・マクドナー

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