石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

巨額の利益、Exxon197億ドル、アラムコ424億ドル:2022年7-9月期石油企業決算速報 (12)

2022-11-25 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0570IocAramco2022-3rdQtr.doc.pdf

 

III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)

(飛び抜けた収益率のアラムコ、過去1年間二桁を維持するChevron!)

3.売上高利益率の推移

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-63.pdf 参照)

2020年10-12月期から今期(2022年7-9月期)までのアラムコとIOC5社の売上高利益率の推移を見ると、コロナ禍の影響が甚大であった2020年を脱した後、2021年以降は多くの会社の利益率は改善されている。中でもアラムコは2021年1-3月期以降、常に25%以上の利益率を確保しておりIOC各社の追随を許さない。

 

IOC5社の中ではchevronが安定しており、昨年7-9月期以後は10%以上の利益率を上げている。またTotalEnergiesも全8四半期を通じてプラスの利益率であり、これは他社に見られない特色である。売上高が最も多いExxonMobilは2020年10-12月期こそ▲43%の大きな損失率であったものの、2021年以降はコンスタントに5%以上の利益率を示し、直近2四半期の利益率は15%を超える好調さである。

 

一方Shellは好不調の波が激しく、例えば今年になってからの売上高利益率は8.5%→18.0%→7.0%と変動幅が大きい。bpの変動幅はShell以上に大きく、しかもIOCの中ではもっとも低い水準で利益と損失を繰り返している。

 

(続く)

 

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石油と中東のニュース(11月24日)

2022-11-25 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・EU、ロシア産原油価格$65-$70/バレルのキャップ制導入賛否分れる

(中東関連ニュース)

・全方面から攻撃される中東のクルド人

・イラク:イラン、トルコ国境沿いクルド人居住区に連邦軍配置

・トルコ大統領、シリア北部クルド人地区の地上戦闘にゴーサイン

・イラン:デモ鎮圧でクルド人居住区で56人、全土で72人死亡

・イラン:Fordo地下プラントでウラン濃縮60%に着手

・レバノン、公定レートを1,507ポンド/ドルから15,000ポンドに引き上げ。市場レート30,000ポンドとはなお隔たり

・エルサレムで2件の爆発事故、少年死亡、負傷者18人

・UAE:2031年までにGDP倍増の国家計画公表。 *

*参考「IMF 世界経済見通し:一年間で 4 度も下方修正された GDP 成長率

・ドバイ空港に客足戻る。1-9月乗降客4,630万人

・サウジアラビア、ワールドカップ初戦勝利で学校、役所は祝日

・JCB、サウジ地場銀行と提携、カードの普及図る

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