IV. 8カ年(2011-2018年)業績推移の比較(続き)
4.設備投資
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-23.pdf 参照)
2011年の設備投資額はExxonMobilが368億ドルで最も多く、BP(315億ドル)、Chevron(291億ドル)、Shell(261億ドル)と続きTotalは222億ドルで最も少なかった。翌2012年はBPを除く4社が前年を上回り、さらに2013年には5社すべてで設備投資が増加、ExxonMobil、Chevron及びShellの投資額は400億ドルを突破、BP366億ドル、Total259億ドルといずれも過去最高の水準に達した。
しかし2014年から2016年までの3年間は5社すべてで連続して設備投資が減少している。この結果2016年のExxonMobilの投資額は193億ドルとピーク時に比べほぼ半減、5社の投資額はいずれも200億ドル前後にとどまった。2017年は各社で明暗が分かれTotal及びChevronは引き続き前年を割り込んだ一方、ExxonMobilの設備投資は回復の兆しを見せた。
そして2018年は全社の設備投資が前年を上回り、トップのExxonMobilは259億ドル、シェル230億ドル、シェブロン201億ドルとなり、BP及びTotalは160億ドル前後であった。但しいずれの企業も2011年の投資額を下回っており、2011年を100とした場合Shellの88が最高であり、BPは53にとどまっている。
(続く)
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前田 高行
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