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http://mylibrary.maeda1.jp/0452BpOilGas2018.pdf
(合計埋蔵量が1千億バレルを超える国は11カ国!)
(2)国別の石油・天然ガス合計埋蔵量
(表http://bpdatabase.maeda1.jp/3-1-T01.pdf 参照)
(図http://bpdatabase.maeda1.jp/3-1-G02.pdf 参照)
埋蔵量を国別に見ると、原油と天然ガスの合計埋蔵量が最も多い国はイランの3,661億バレル(以下いずれも石油換算)であり、世界全体の13%を占めている。イランは石油埋蔵量では世界4位(1,572億バレル)であるが、天然ガスの埋蔵量(33兆㎥、石油換算2,089億バレル)は世界2位である。
イランに続くのがベネズエラ、ロシア及びサウジアラビアであり、それぞれの埋蔵量はベネズエラ3,433億バレル(内訳、石油3,032億バレル、天然ガス401億バレル)、ロシア3,261億バレル(石油1,062億バレル、天然ガス2,200億バレル)、サウジアラビア3,168億バレル(石油2,662億バレル、天然ガス505億バレル)である。4カ国は原油と天然ガスの比率が各国により大きく異なっている。イランは原油と天然ガスの比率が43%対57%で比較的バランスが取れているが、ベネズエラは原油の比率が88%と圧倒的に高く、サウジアラビアも原油84%に対して天然ガスは16%に過ぎない。これに対してロシアは逆に原油33%対天然ガス67%であり、天然ガスの埋蔵量が原油の2倍を超えている。
その他の国を原油と天然ガスの埋蔵量の比率で見ると、イランのように両者のバランスが比較的均等な国には米国(原油48%対天然ガス52%)があり、ベネズエラ或いはサウジアラビアのように原油の比率が高い国はカナダ、イラク、UAE、クウェイトなどである。一方ロシアのように天然ガスの比率が高い国にはカタール、トルクメニスタンなどがある。
サウジアラビアに次いで埋蔵量が世界で五番目に多いのはカタールの1,820億バレル(原油252億バレル、天然ガス1,567億バレル)及びカナダの1,808億バレル(原油1,689億バレル、天然ガス118億バレル)である。これに続く7位以下の国とその埋蔵量はイラク(合計:1,708億バレル、石油:1,488億バレル、天然ガス:221億バレル、以下同じ)、UAE(1,352億バレル、978億バレル、374億バレル)、トルクメニスタン(1,232億バレル、6億バレル、1,226億バレル)、クウェイト(1,122億バレル、1,015億バレル、107億バレル)、米国(1,049億バレル、500億バレル、550億バレル)であり、以上の11カ国は石油・天然ガスの合計埋蔵量が1千億バレルを超える国である。
注目すべきことは同じGCC産油国でも天然ガスが豊富なカタールに対してUAE、クウェイトは少ない。これらの国はいずれも発電或いは海水淡水化プラントの燃料として国内の天然ガスの需要が大きい。このためUAE、クウェイトなどは夏場にピークを迎える電力・水のために天然ガスを輸入しなければならないのが実情である。また世界一の石油輸出国であるサウジアラビアでもガス不足は深刻な問題であり国内ガス田の開発が急がれている。
(続く)
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